大阪の名物料理「肉吸い」はどう食べる? 発祥の店『千とせ』で知る人ぞ知るツウの食べ方を実践してみた!

2022年8月28日(日)10時49分 食楽web


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 大阪の代表的な名物グルメの一つに、「肉吸い」があります。肉うどんからうどんを抜いた料理で、肉入りの吸い物として食べるので“肉吸い”と名付けられたそうです。

 この「肉吸い」発祥の店が、大阪・なんばにある『千とせ』です。最近、関東でも少しずつ、「肉吸い」を提供する店が増えているようですが、やはり名店は一味違う。とっても優しい味わいで、大阪食べ歩きの昼食にもピッタリ。大阪グルメ旅には欠かせない、美味しさなんだとか。

 店舗があるのは、吉本新喜劇が上演している「なんばグランド花月」から歩いてすぐの場所。劇場近くということで、出番前の芸人さんたちによく利用されていました。この「肉吸い」は、花紀京という吉本新喜劇で人気だった芸人がきっかけで誕生したそうです。


注文できるメニューはとてもシンプル! [食楽web]

 ある日、ひどい二日酔いの花紀京さんがお店を訪れ、重たい物は食べたくないと「肉うどん、うどん抜きで」を注文。この食べ方が芸人仲間で広まり、すっかり『千とせ』の一番人気のメニューになりました。これが、「肉吸い」の誕生秘話なのです。

千とせ「肉吸い」を美味しく食べる方法を実践してみた


肉吸い700円と小玉220円

 早速、「肉吸い」を味わってみましょう。こちらでは肉吸いと一緒に、小玉(しょうたま)と呼ばれる玉子かけご飯を一緒に食べるのがポピュラー。

 二日酔いだった花紀京さんはともかくとして、「やっぱりお腹にたまる物も食べたい」と、せっかく抜いた炭水化物をまた注文するという矛盾を楽しむ組み合わせ。素直に肉うどんにしないあたりが、大阪人らしさの表れかもしれません。

 肉吸いが運ばれてくると、ダシの香りと甘辛いお肉の香りで「いかにも美味しそうな肉うどん!」と一瞬感じます。

 まずは、お肉とネギを一口、ダシをひとすすり。甘辛いお肉とダシの風味は、ソースや粉物とはちょっと違う、大阪の昔ながらの優しくて美味しい味がします。肉吸いの中には半熟の卵が入っていて、栄養も満点。「二日酔いの時は肉吸いを食べる」という通説通り、一気にもたれた胃腸が回復しそうです。

 一緒に注文した「小玉」はテーブルの上に専用醤油があるので、卵かけご飯にして一口。次に肉吸いの肉とネギを乗せて、牛丼風にしていただきましょう。肉吸いのダシも入った一杯を流し込んで食べると、また違った美味しさ!

「肉吸い」は、すっかり『千とせ』の看板メニューとなっていて大半の人が注文していますが、もちろん普通のうどんも美味しいですよ。

 とはいっても、美味しい食べ物が多い大阪。ほかの料理も食べ歩くなら、うどん抜きの肉吸いがちょうどいい量なのかも知れません。

●SHOP DATA

千とせ本店

住:大阪府大阪市中央区難波千日前8-1
TEL:06-6633-6861
営:10:30〜14:30 ※売り切れ次第終了
休:火曜
https://www.chitose-nikusui.com/chitose/

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