「赤信号のスクランブル交差点に飛び出した、腰パンの若者。真ん中に取り残されていた障害のある人を...」(福岡県・50代女性)
2022年9月3日(土)11時0分 Jタウンネット
シリーズ読者投稿〜目撃!親切な誰かさん〜 投稿者:Yさん(福岡県・50代女性)
その時、Yさんはスクランブル交差点の前にいた。
信号が変わりかけだったのでほとんどの人は急いで渡り切ったが、男性が1人だけ、交差点の真ん中に取り残されてしまっていて......。

<Tさんの体験談>
約20年前に長野に住んでいた私は、ある日用事があって長野駅前にいました。
長野駅前はスクランブル交差点になっており、多くの人が行きかっている場所です。
わたしも渡ろうとしましたが、信号が点滅し始めました。見ていると、走ってギリギリで渡りきる人も大勢いました。
しかし交差点から人が消え、車道の信号が青に変わろうとしても、交差点の真ん中に取り残されている一人の男性がいたんです。
反対側から若者たちが飛び出して...
歩道で見ていた人たちは「あっ」と思ったに違いありません。その男性は障害があって歩行が困難だったため、時間内に信号を渡り切れなかったんです。
車が走り出そうとしても、誰もがすぐには行動できずにいました。

しかしその時、私とは反対側の歩道から二人の若者が飛び出しました。そして、一瞬のうちにその男性を両脇から抱えて歩道まで運んだんです。
一瞬の出来事でほかの誰も動けない中、男性を助けた二人は何もなかったようにその場を立ち去り、車も動き始めました。

二人は腰まで下がったジーンズを履いた今風のいで立ちで、一見するとちょっとコワそうな風貌でした。
私はそんなお二人に「ありがとう」と言いたいのはもちろん、ご両親にも「とても素晴らしい息子さんでしたよ」と伝えたい。
20年前の出来事ですが、今でもお二人を思い出し、まず行動する優しさを心がけています。
あの時はありがとうございました。
街で見かけた「やさしいあの人」、どんな人?
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