20歳のころから体重どれくらい変わった? 10キロ増は、生活習慣病のリスク
2022年9月21日(水)20時30分 ココカラネクスト
皆様は、20歳の頃から体重に大きな変化はありますか?
20歳のときから10キロ以上太った人の9割超が、生活習慣病のリスクが高い状態にあるということが、健康保険組合の連合会(健保連)のデータ分析からわかりました。
健保連は、健保組合に入る40〜74歳の約340万人の2015年の特定健診データを分析。
問診で20歳の時の体重から10キロ以上増加していると答えた人は約109万人いました。
体重増加が大きいほど、糖尿病の発症リスクが高まります。
6キロで2.3倍以上、10キロ以上増なら3倍以上にまで高まります。
体重増加の原因は、ほとんどが皮下脂肪です。
脂肪といっても、皮膚の下にあってつまむことができる皮下脂肪と、お腹の内側にたまっている内臓脂肪があります。
つまり、体重が20歳の頃と比べて増加している場合は、皮下脂肪がついている可能性が高いということです。
お腹で増えていく脂肪を放し飼いにして、知らず知らずのうちに動脈硬化を加速させています。
動脈硬化とは、わかりやすくいえば血管の老化です。
血管も年齢と同じように傷つき、弱り、しなやかさも低下します。
しかし目に見えないため、ほとんどの人が血管の老化に気付かず放置してしまいます。
その結果、血液の通り道が狭くなったり血栓ができて、つまってしまいある日突然、心筋梗塞や脳卒中といった重大な病気を引き起こしてしまいます。
そのため自分の適性体重を把握し、運動や食生活を意識的に改善することがとても大切なことだといえます。
定期的な生活習慣病の検査では、コレステロールや中性脂肪の数値も管理できるため、数値を正常値内に保つことによって、動脈硬化や糖尿病の病気を防ぐ期待ができます。
[文:銀座血液検査ラボ -ketsuken-]
※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。