SGH指定校の中間評価、浦和第一女子など3校が高評価
2018年10月1日(月)15時45分 リセマム
文部科学省では、生徒の社会課題に対する関心と深い教養、コミュニケーション能力、問題解決力などの国際的素養を身に付け、将来、国際的に活躍できるグローバル・リーダーを高等学校段階から育成するため、スーパーグローバルハイスクール(SGH)を指定。国内の大学や企業、国際機関などと連携して、質の高いカリキュラムの開発・実践やその体制整備を進めている。
今回行われたSGHの中間評価は、指定3年目の指定校について、外部の有識者による2年目までの研究開発の進捗状況などに関する評価を実施するもの。各指定校が研究開発などの内容を見直す機会として、事業の効率的な実施を図る。
平成28年度(2016年度)に指定された11校のうち、もっとも高い「優れた取組状況であり、研究開発のねらいの達成が見込まれ、更なる発展が期待される」との評価を受けた学校はなかった。最高評価につぐ「これまでの努力を継続することによって、研究開発のねらいの達成が可能と判断される」との評価を受けたのは、埼玉県立浦和第一女子高等学校、千葉県立佐倉高等学校、高槻高等学校・中学校(大阪府)の3校。
浦和第一女子高等学校の中間評価講評には、「教科の授業においても探究型への授業改善に励むなど、教員の意欲の強さも高く評価できる」「学校の特性を生かしたユニークな研究課題の設定および研究開発が進められている」と記された。また、「生徒や教員の意識の変容等について、その背景にある要因を分析したり、定性的な説明を補足することが必要である」との助言を受けている。
そのほか、宮城県気仙沼高等学校、東京藝術大学音楽学部附属音楽高等学校など5校が「これまでの努力を継続することによって、研究開発のねらいの達成がおおむね可能と判断されるものの、併せて取組改善の努力も求められる」と評価された。
各校の中間評価の結果および講評については、文部科学省のWebサイトに掲載に掲載されている。