「不審な人をかわしながら、始発を待った夜の駅。近づいてきたイマドキの若者グループが小声で私に...」（千葉県・40代女性）

シリーズ読者投稿〜あの時、あなたに出会えなければ〜　投稿者：Kさん（千葉県・40代女性）

20代前半の頃、Kさんは宇都宮行きの電車に乗ったまま寝過ごしてしまった。

終点で折り返しの電車もなく、悩んでいるところに現れたのは......。

＜Kさんの体験談＞

まだ20代前半の頃、宇都宮行きの電車で終点まで寝過ごしてしまいました。

折り返しの電車もなく、夏の終わりだったためこのまま駅近くで始発を待とうと思いましたが、これがなかなか大変でした。

若者たちの一人が...

不審な人を交わしながら、初めての駅で始発まで。あまり駅から離れたくもなく悩んでいたところに、正面から男の子2人と女の子1人の、いわゆる「イマドキの若い子達」が歩いて来ました。

そして、その内の女の子がふっと私の横に立ち、小声で話しかけてきました。

「後ろから付いて来てる人いますよ」

一瞬の事でびっくりしましたが、慌てて振り返ると、ついさっき声を掛けて来た人が数メートル後方にいたのです。

その後、3人に始発を待っていることを伝えると、「始発までだべりましょ」と一緒にいてくれることに。

当時の駅周辺のお店のことや、天皇皇后両陛下がいらっしゃった時のこと、おすすめの餃子屋さんの話などをしていたら、あっという間に始発の時間になりました。

20年近く経った今でも、宇都宮の駅に行くと思い出す程、心強く楽しい時間でした。

あの時は、本当にありがとう。

誰かに伝えたい「あの時はありがとう」、聞かせて！

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（※本コラムでは、プライバシー配慮などのため、いただいた体験談を編集して掲載しています。あらかじめご了承ください）