医師がすすめるストレス解消法「普段やらないことをやってみる」

2022年10月19日(水)20時30分 ココカラネクスト

 ストレスが将来の生活にどのような影響を与えるか、考えたことはありますか?

「基本的な経過は、強いストレスを数ヶ月感じると自律神経失調症のような状態になります」と警鐘を鳴らすのは、疲労専門外来も行っている工藤孝文医師。さらにこのような状態が数年続くと鬱に近い状態に陥り、その先には物忘れがひどくなり認知症が出てくることもありうるという。今回は、YouTubeチャンネル「工藤孝文のかかりつけ医チャンネル」からストレスにまつわる話題をご紹介します。 

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そもそもストレスとは?

 日常生活の中で起こる心身の歪みをストレスと表現していて、心に歪みが出た場合は、気分が落ち込んだり、イライラしたり、体に出た場合は、動機がしたり、胸が痛くなったり、喉がつっかえたりする症状が出てくると言う。「一般的には脳の疲労がストレスの原因になっている」場合が多いとされ、「頭の中がオーバーヒートを起こしている、パソコンの容量がいっぱいになっているような状態」をストレスと工藤医師は例えています。

ストレスを感じやすい意外な性格の持ち主

 またストレスを感じやすいのは、生真面目な人、モラルのラインが厳しい人。そして、意外なのは自信家の人なのだそう。「自信を持っているからこそ、失敗すると心が折れる。自分はこれだけ実力があるのに認めてもらえないなど、自信家ほどストレスを感じやすい」とのこと。

仕事の延長はダメ!違う分野のことにチャレンジ

 ストレス発散法は主に目的別に1〜4に分けられると言う。注意するのは、「仕事とはまったく別のことをした方が、仕事のことを忘れられてストレス発散により効果的」とのこと。かくいう工藤医師も、ダンスや和太鼓など医師の仕事とはまったく別のことをして、ストレスを発散しているそうです。

1.激しい運動
例)マラソン、ボルダリング

2.ゆっくりした運動
例)ピラティス、ヨガ

3.文科系
例)読書、映画鑑賞

4.休養
例)入浴、睡眠

 心と体の調子が悪い、ストレスが溜まっていると少しでも感じたら、1〜4を参考にしてストレスを発散させてみてはいかがでしょうか。何よりもさまざまな病気を引き起こす可能性があるストレスは、早い段階で解消することが大切なようです。


[文/構成:ココカラネクスト編集部]

工藤 孝文(くどう・たかふみ)

福岡大学医学部卒業後、アイルランドとオーストラリアへ留学。
現在は福岡県みやま市の工藤内科にて、地域医療を担っている。
糖尿病、東洋医学・漢方治療、ダイエット治療を専門とし、NHK「あさイチ」、日本テレビ「世界一受けたい授業」などメディア出演多数。
日本内科学会・日本東洋医学会、日本肥満学会・日本糖尿病学会・日本高血圧学会・日本抗加齢医学会・日本女性医学学会・小児慢性疾病指定医。

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