まるで「武士語」と思ったら...実は富山弁! 「乗っていかれよ」誤解に爆笑

2018年11月6日(火)15時30分 Jタウンネット

富山県民にとってはお馴染みの方言が、ネットユーザーの間でまさかの誤解を招く騒ぎがあった。


発端となったのは、2018年10月31日に富山市内で起きた声かけ事案だ。車に乗った不審な男が、道を歩いていた女子高生に向けて、


「乗っていかれよ」

と声をかけたというのだ。


このフレーズが、ネット掲示板「5ちゃんねる」上で話題に。どこか時代がかったような印象も受ける言葉に、


「お侍さんかな」
「現代の文化を勘違いして覚えてるんやろなぁ」
「タイムスリップしてきた武士が現代人の喋り方真似したのかな」

などと茶化すようなコメントが相次いで寄せられたのだ。


だが実は、この「いかれよ」という呼びかけ、富山では一般的なフレーズだという。これは「〜しなさい」などの意味をもつ方言で、男は「乗っていきなさいよ」と声をかけただけだというのだ。


「言われてみれば確かに...」


ツイッター上でも、上述したような「富山弁」をめぐるネット民の誤解を指摘した投稿が、富山出身者の手で11月6日にポストされた。このツイートには1万回近くの「いいね」が寄せられるなど、ネット上で大きな話題を集めている。


【悲報】富山弁大いに誤解される pic.twitter.com/vqLFMqcmB4
- なみえ (@Esilia0429) 2018年11月4日

この投稿には、富山県民とみられるユーザーを中心に、次のような反応が寄せられている。


乗っていかれよは普通に使いますね
友達のお母さんとかよく言います
- 茹でたこ (@kagu_______ra) 2018年11月5日

おっさんなら普通に言うね笑笑
- 赤井 (@Akaiomosiroi) 2018年11月5日

いかれよ?の【い】はあんまり発音しない感じです
リアルの富山弁だと【乗ってかれょ】って感じです
- macOS (@macOS57791785) 2018年11月5日

今回話題になった「乗っていかれよ」というフレーズは、富山弁で「〜しなさい」「〜してください」といった意味を持つ「〜られ」という表現を用いたもの。この「〜られ」は、親しげなニュアンスを持つ命令語と捉えることができる。例えば、


 
「はよ 乗られ(早く乗りなさい)」
「富山にこられ(富山に来てください)」

といった使い方があるようだ。富山出身の20代編集部員に聞いてみても、「親の世代が使いますね。『××しられよ!』とか、よく聞きました」とのことだ。


そのほか、富山県内にはこんな看板も。


なお富山県民からは、今回の県外ネットユーザーからの反応を受けて、改めて語感の面白さに気付いたという声も出ていた。


今まで気にしたこともなかったけど、言われてみれば確かに武士が言ってるように見える...(by富山出身)
- 特急 雷鳥 (@Ltd_Exp_Raicho) 2018年11月6日

「乗っていかれよ」って普通に富山弁で使うww...いかれよww...確かに武士だww
- スターウィン (@start_xwinsh) 2018年11月5日

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