漁業人材デザイナー/『全国漁業就業者確保育成センター』事務局長・馬上敦子さんの選書

2022年9月15日(木)11時1分 ソトコト




1. 3時間でわかる漁業権


「漁業権」について知るための入門書としておすすめの一冊です。ほかにも漁業権を説明する本はあると思いますが、本書にはもっとも大切な現場で実際にどのように適用されているかという話もしっかり書かれています。


著者:加瀬和俊
出版社:筑波書房


2. 漁 海と生きる


「船上カメラマン」の神野東子さんが漁船に乗り込み、ありのままの姿を写した写真集。実際の漁についてよく知らない方にも現場の空気を感じてもらえると思うので、いろんな人に手にとっていただきたい一冊です。


著者:神野東子
出版社:自費出版


3. 奥の細道カヌー膝栗毛 ─鎌倉〜青森間1200キロ中年カヌーイスト単独航海記


私の父である著者がカヌーで鎌倉〜青森間を渡ったときの記録が書かれています。ポイントで陸に降りるたびに地域の漁師さんにお世話になっていて、その姿から彼らのあたたかさ、やさしさが伝わってきます。





著者:吉岡嶺二
出版社:山と溪谷社


4. 会社人生で必要な知恵は すべてマグロ船で学んだ


バイオ系企業の研究職員だった著者が、上司の命令で40日以上帰ってこないマグロ船に乗ることに。そこで出会った漁師さんたちとの話の中から得た人生哲学などの学びが書かれています。漁師さんの生きる力の強さを感じます。





著者:齊藤正明
出版社:マイナビ刊


5. Boys & Girls Be 漁師


旋網という漁法を行う『日本遠洋旋網漁業協同組合(通称エンマキ)』が若い人たちに向けてつくった本で、漫画仕立てで読みやすい内容です。一般の方にはまだ馴染みのない旋網のことがよくわかると思います。





著者:エンマキ就活推進委員会
出版社:JBI出版


馬上敦子さんが選ぶ「就業×海と食とSDGsに触れる本5冊」

photographs by Yuichi Maruya text by Ikumi Tsubone
記事は雑誌ソトコト2022年9月号の内容を本ウェブサイト用に調整したものです。記載されている内容は発刊当時の情報であり、本日時点での状況と異なる可能性があります。あらかじめご了承ください。

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