「妊娠5か月で乗った満席の電車。マタニティマークが見えない側に座っていた中年男性が...」(神奈川県・30代女性)
シリーズ読者投稿〜あの時、あなたに出会えなければ〜 投稿者:Mさん(神奈川県・30代女性)
Mさんはその日、夫と一緒に混雑した電車に乗った。
当時妊娠5か月。空いている座席はなく、転倒したら危ないと電車の端に移動しようとすると......

<Mさんの体験談>
妊娠5か月の頃のある平日の昼間、つわりが落ち着き、用事があったので夫と一緒に電車に乗りました。
ただ、あいにく優先席を含め席が空いていなくて......。
目の前の中年男性が...
目的の駅までは15分程度。目の前には中年男性が座っています。
立ったままでも大丈夫かなと思いもしたのですが、つわりで体重減少が著しく、筋力も全くなく、背の低い私。
吊革につかまることも難しいため、揺れで倒れたら危ないと思い、「端っこに行こうか」と夫に声をかけました。
すると、目の前の中年男性が「良かったらどうぞ」と席を譲ってくれたのです。

マタニティマークは背負っていたリュック側にあり、男性からは見えていないはず。
どうやら膨らみかけのお腹を見て譲ってくれたようでした。
ご家族3人で並んで座っていらしたようなので恐縮しましたが、スマートに譲ってくださり感謝しました。
「こういう方も居るんだ!」
また、別の日にも、全く同じ状況に陥りました。
平日の昼間、混みあった電車内。今度は、目の前に座っていたのは大学生風の青年です。
やはり端へ移動しようかと思った矢先、彼が「良かったら席どうぞ」と譲ってくれたのです。
マタニティマークはまたしてもリュック側にあり、見えない状況だったと思います。
青年は次の駅で降りたので「あと1駅だし」と思ったのかもしれませんが、とても感謝しています。

お2人ともきっと、私に声をかけるのには勇気が必要だったと思います。
電車で妊婦は冷たくされる、とか、マタニティマークをつけていると嫌がらせを受ける、なんて体験もきいたことがありますが、こういう方もいるんだ!と感動しました。
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