全マシで約1.7kg！ 東大生も通う『用心棒 本号』で「まぜそば（大）」を食べてきた

食楽web

　学生街にはデカ盛りの店があるのはもはやお約束。早稲田や池袋、御茶ノ水などの都心はもちろん、八王子や埼玉、千葉などで大学や、男子校で中高一貫校がある街にはデカ盛りの名店が存在します。

　ということで、今回向かったのは、東京都文京区向丘。そう、東大のある街のデカ盛り店。元々のボリュームも結構ある上に、ヤサイマシなど無料トッピングなどで、かなりパンチの効いたラーメンが食べられると聞き、東大生の食べるデカ盛りに期待しながら店に行きます。

券売機。そもそもラーメン（普通）で、麺300gって、一般的なラーメン店の倍のボリューム！

　店に入り、まずは券売機をチェック。大体の店で一番人気のメニューの場所となる、左上のボタンは「ラーメン（普通）」780円。そこには「300g」の文字が。つまり、普通サイズで麺300g。一般的なラーメン店の場合、茹で前の麺のボリュームは120〜140gなので、この時点でこの店のボリュームの良さがわかります。ほぼ倍。

　そして（大）になると麺400または500g。おそらくですが、このボリューム感だと、（大）にして全マシにしたら3kg超える。完食したいと思うなら、これはおそらく神に選ばれし胃袋を持つ人の領域です。ということで、汁そばではなく、「まぜそば（大）」（980円）でトッピング全マシ（無料）を選択。汁がない分、麺400gに具とタレでおそらく1kg前後、と踏んでのチョイスだったんだけど……考えが甘かった。

気軽に全マシは危険！約1.7kgの「まぜそば」はスープがない分ドスっと来る

「まぜそば（大）」980円＋全マシ（無料）。超ガリマヨ3倍とか、辛い揚げ玉とか生ニンニクとか、とにかく全マシ

　待つこと数分、目の前にやってきたのは、あれ？　ラーメン山盛り頼んだっけ？　と一瞬勘違いするほど、ラーメンどんぶりに山盛りとなったまぜそばが登場。このフォルム、「まぜそば」ってより汁そばだよね？　

　とりあえず計測。直径21cmの器に高さ16cm、重さは1689g（器の重さは除く）。汁そばじゃなくて、まぜそばで約1.7kg。まじかっ！　この山の中全部個体。液体はタレ程度のみ。と思うと、ずっしり感がすごすぎる。

鰹節効果で高さを感じるが、それより鰹節の下のトッピングと麺がみっちりぎっちり。全マシってやっぱりすごい！

「まぜそばのタレは醤油ベースの和風テイストですね。麺は極太の自家製麺、軽〜く縮れているけれど、ほぼストレートです。トッピングは、野菜マシマシ、ネギは青と白の2種、チャーシュー、刻みニンニクマシマシ、刻み生姜、辛い揚げ玉の辛あげと辛くない揚げ玉、背脂、トドメのガリマヨマシマシで超ガリマヨ（3倍）、鰹節に生卵の卵黄です」。と話すのは、スタッフの近藤さん。

　すごい全マシの構成。麺が400gとしても、こんなにバラエティ豊富なトッピングなら約1.7kgまで行っちゃうってことですね。「ちなみに、辛い揚げ玉は、辛いタマネギのいずれかで無料トッピングできますよ〜」とのこと。そしてガリマヨは、名前の通り、ガーリックマヨネーズ。

　ラーメンの場合、ヤサイマシ、ニンニク、生姜、アブラ、辛タマor辛あげが無料トッピングで、まぜそばの場合、プラスガリマヨが追加可能です。

極太の自家製麺。だから口に入れると存在感もすごい。いろんな具ともしっかり絡んでモッチモチ

　天地返し、したいんですが、あまりにも具が器ギリギリ＆山盛りで、周囲の席にまで飛び散る危険性大。美しくできる自信がありません。と悩んでいたら、「あ、それなら別皿をお出しするので、一部移動して、そこから混ぜるといいですよ〜」。とのことなので、別皿をもらい、野菜など移動しやすいものを別皿に一旦移動。麺が見えてきたところでガシガシ混ぜていきます。

「個人的には、野菜を食べ進めて、減ってきたら天地返しして混ぜるのがいいですね〜」と近藤さん。野菜先行型の攻めなら別皿への移動なしでいけるそうです。

　全体的に混ざったところで一口！　すごい。一口目から旨みの塊状態。ガリマヨと鰹節でお好み焼き感もあるし、黄身が多めのところはカルボナーラ感もあります。美味しいと感じるものが口の中に一気に押し寄せてくるような状態。背脂で濃厚なのに、最後には魚介系の香りもふわっと抜けていき、生ニンニクがドーンと存在感を放つ。いろんな美味しさが、時間差でドカドカやってくる連射攻撃状態。強いよこのまぜそば。一気に夢中になる！

「お腹いっぱいの幸せを提供したい！　が店のコンセプトなんですよ」（スタッフの近藤圭一郎さん）

「もし味に飽きてきたら、これもおすすめですよ」。と言って出してくれたのがカレースパイス。実はこれ、隠しメニューで、卓上にはなく、お店の人に声をかけて出してもらうもの。ということでかけてみると、またもや旨い！　中盤以降、ずーっと同じ味が続いていたけれど、カレーをかけたことによって程よいスパイシー感がプラス。お腹の皮がはち切れそうな中、カレーの刺激で復活！　かなりの追い風でした。

　ガリマヨ、辛タマ、背脂など背徳感たっぷり、でも野菜は多いし、旨くて箸が止まらなくなる『用心棒 本号』のまぜそば。おそらくですが、麺を（大）にしなくても、普通の全マシで1.5kgサイズになると思われます。

　ということで、普段1kgぐらいのボリュームなら余裕で食べられる、という自信のある人は無料トッピング全マシ。1kgはちょっと……な胃袋の方は、すっごい魅力的でも、無料トッピングを取捨選択することをオススメします！　ただ、めちゃくちゃ美味しいので、気づいたら満腹になる危険な「まぜそば」。食べに行くときは、思いっきりお腹をすかせていくこと必須です！

（取材・文◎いしざわりかこ）

●SHOP INFO

店名：用心棒 本号

住：東京都文京区向丘1-20-6 ファミール本郷 1F
TEL：03-3817-0120
営：11:00〜15:00、17:00〜21:45（各L.O.）
休：なし