本場はケタ違いに旨い! 「牡蠣小屋」発祥の地・佐賀で旨すぎる「炭火焼き牡蠣」を味わってきた

2022年12月22日(木)10時51分 食楽web


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●「牡蠣小屋」発祥の地として知られる佐賀県太良町へ潜入し、絶品すぎると噂の旬の「牡蠣」を味わってきた。生でもフライでもない、本場ならではの食べ方とは?

 なにかと地味な扱いを受ける九州・佐賀ですが、実際に訪れてみると、なんともおいしいもの尽くし。魚介や佐賀牛、みかんなど名産はさまざまありますが、なかでも有明海に面した佐賀・太良町の「牡蠣」は、地元の人も色めく逸品なのです。


今回訪れた「竹崎海産」。エビやイカ、ホタテなどもメニューにのぼる

 今は牡蠣のベストシーズン。海岸線に点在する「牡蠣小屋」が大いに賑わいます。この有明海沿いの国道207号線は「たらカキ焼き海道」とも呼ばれ、そこに並ぶ牡蠣小屋ではブランド牡蠣「竹崎カキ」がいただけます。塩分濃度の低い有明海で育った牡蠣は甘味が強くてぷりっぷり。身の水分が少ないため、焼いても縮まないのだとか。


新鮮な魚介類を生簀を眺めながら注文の目星をつけます

 今回、佐賀を訪れていた著者が向かったのは、数ある牡蠣小屋の中でも行列ができていた『竹崎海産』。入り口には生簀があり、牡蠣はもちろん、はまぐり、ヒオウギ貝、サザエなど、あらゆる貝類がずらりと並び、一気にテンションが上がります!


すべてのテーブルに炭火焼きのグリルが備え得られ、思い思いに焼きながら海産物を頬張ります

 この生簀前で気分を十分盛り上げてから、フロアへ通されます。すべてのテーブルには炭火焼きグリルが備え付けてあり、あとは焼くだけ。テーブルにはトレイや牡蠣用のナイフ、軍手が用意され、準備万端です。いざ、実食!

牡蠣小屋は生やフライじゃなく、“炭火焼き”でいただくのが王道の食べ方!

 牡蠣というと、生か牡蠣フライが王道かと思っていましたが、太良町では炭火で焼きます。濃厚な味わいなので、「レモンも何も付けずにいただくのが一般的」だそう。ちなみに牡蠣は、ひとカゴ1100円と良心的な値段なのも嬉しいですね。

 まずは熱くなった網の上に牡蠣を並べ、口が開いたらひっくり返して少し待ちます。焼きあがった牡蠣は、網の上のままナイフで殻をぐっと開けてそのままいただくのもあり。皿の上に乗せてから、ぷりぷりの牡蠣をつるっといただくのもあり。

 時々、バチバチッと焼けた牡蠣の殻が飛び散ったり、火の粉が舞い上がったり、なかなかエキサイティング! フロアからは時折、「オォーッ!」と歓声が上がります。そんな活気あふれる中でいただく牡蠣は尚更、おいしく楽しいんです。


何もつけずに食べても、旨みたっぷり!

 有明海はプランクトンが豊富で、牡蠣がよく育つといいます。冬が深まるにつれ大粒になり、濃厚な味わいが楽しめます。


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 食べ終わった貝の殻は足元に置いてあるバケツの中へ、バンバン捨てていきます。牡蠣小屋は海沿いなので、海を眺めながら食べるのも一興です。

牡蠣だけじゃない! ハマグリなどの貝も濃厚な旨さ


色鮮やかなヒオウギ貝は濃厚な味わいで人気

 続いて「はまぐり」や、オレンジ色が美しい「ヒオウギ貝」も食しました。なじみのない人も多いかもしれませんが、これが想像以上に濃厚で味わい深い。ついついビールが進み、笑顔になります。


ハマグリは殻がパカッと開くと、ジュワジュワッとエキスが!

 大ぶりのハマグリもたまりません。食べ頃になれば殻が開き、美味しそうなハマグリの香りが辺りに充満。醤油をジュワッとかけていただきます。

 身はプリッと肉厚。貝柱がなかなか取れない時は、貝にこびり付いている殻の表側をナイフでスリスリするとはがれやすくなります。これを「くすぐる」とも言うので覚えておくといいかも。

 牡蠣にハマグリ、ヒオウギ貝と女子3人でたらふく食べましたが、ビールも入れて約7500円とお得に堪能しました。


焼き方もしっかり説明されているので、素人でも安心です [食楽web]

 ちなみに、テーブルにはそれぞれの貝の焼き方が書かれたシートもあるので、参考にしながら焼きましょう。広いフロアではみんな、牡蠣焼きで盛り上がっているので賑やかそのもの。そんな中で焼き方をいちいち尋ねるのも野暮なものですよね。


干潮時には砂浜が現れ、鳥居をくぐれるように

 佐賀県太良町は「月の引力が見える町」と言われ、目の前の海はなんと干満差が最大6mと日本一。海中鳥居があり、潮が満ちていると有明海に神社の鳥居が浮かび、干潮時には鳥居をくぐることができます。「牡蠣小屋」と合わせて、ぜひ訪れて欲しい名所です。

調査結果

 佐賀県太良町の「牡蠣小屋」で味わう「炭火焼き牡蠣」はプリプリと濃厚かつ瑞々しい味わいで、今まで食べた牡蠣の中で一番のおいしさでした。ワイワイと自分たちで焼く楽しみも、旨さを増す要因の一つ。海岸沿いには牡蠣が味わえるお店が多数点在しているので、是非一度、訪れてみてはいかがでしょうか。

(撮影・文◎小島直子)

●DATA

観光たら(佐賀県太良町観光協会)

https://tara-kankou.jp/gourmet/

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