千葉真一さんとの“異次元レベルの思い出”を元カメラマンが初激白! 舞台装置に異変、天草四郎の霊、まさかの写真…!

2021年12月29日(水)16時0分 tocana

——数々の伝説的芸能人と交流し、知られざる姿を目撃してきたカメラマン「YAHIMONときはる」が今明かす真実!


 2021年8月19日、日本を代表するアクション俳優・千葉真一さんが、新型コロナウイルスの感染による肺炎のため死去した。元カメラマンである筆者には、2021年中にトカナ読者にどうしても知ってほしい千葉さんにまつわる思い出がある。


■舞台装置に予期せぬトラブルが…!


 1981年6月に公開され、日本での観客動員数200万人を記録した映画『魔界転生』(監督:深作欣二、主演:千葉真一・沢田研二)。そのタイトルを変えて舞台化した「柳生十兵衛 魔界転生」及び同時上演された「スタントマン物語」(1981年7月 新宿コマ劇場)の両舞台を演出した千葉さん。これらは、彼の念願だったアクションミュージカルの先駆けであり、「第1回 JACミュージカル」と銘打たれていた。JACとは、千葉さんが1970年に設立した「ジャパンアクションクラブ」の略称である。


 当時このJACに友人が所属していた縁もあり、筆者は前述のミュージカルの舞台を撮影をできる幸運に恵まれた。公演は一部が「柳生十兵衛 魔界転生」、二部がアクションミュージカル「スタントマン物語」で構成されていた。今や日本を代表する俳優となった真田広之志穂美悦子、そして千葉真一と今考えると実に豪華な舞台だったが、当時からすでに空前絶後の舞台と絶賛されていた。そんな舞台で、心霊現象が起きたのだ。


 それは公演3日目の第一部でのこと。千葉真一さん演じる柳生十兵衛が3盆から飛び出す場面があったのだが、盆が上がりきらず、自力で盆から這い上がろうとした途端に盆が作動し、危うく千葉さんが挟まれそうになった。ちなみに、新宿コマ劇場の回るセリ(※)は3つあり、メインから1盆、2盆、そして一番外側が3盆であった。


※ 役者や大道具を押し上げたり、引き下ろしたりする舞台装置。


 予期せぬトラブルにスタッフは肝を冷やした。盆に挟まれ、死に至る事故も起こり得るからだ。だが、元来霊感の強い筆者はすぐにピンときた。千葉さん演じる柳生十兵衛は、江戸時代前期の武士、柳生三厳(みつよし)の通称であり、三厳が急死したのは慶安3年だ。三厳、3年、そして3盆——! そう、この3という数字に計り知れぬ因縁が込もっており、千葉さんは悪霊に狙われたものの、(自覚されていたかどうかは別として)そのあまりにも神々しい霊力によって跳ね除けたのだと。後に、この読みを知人の霊媒師に聞くと無言で頷いていたことを今でも思い出す。


■なぜか「写っていない」


 だが、予期せぬトラブルはこれだけではなかった。第二部の「スタントマン物語」で、筆者がバックステージからスチール撮影を行っていた時のことだ。志穂美悦子が舞台下手にある花道から「先輩が死んだなんて!」と泣き叫びながら飛び出すシーンがある。この時、筆者はその後方でシャッター音が入らぬよう離れて撮影していた。花道には暗幕がかけられており、スタッフの男性がそれを勢いよく開けるとともに志穂美が絶叫しながら舞台へと飛び出す流れなのだが、問題の場面を撮影したフィルムを現像した時、背筋が凍りついた。なんと、そこには薄暗い花道内部が写っているだけで、志穂美も幕引きの男性もまったく写っていなかったのだ。


 知り合いの霊媒師にフィルムを確認してもらうと、


「志穂美さんに憑依した天草四郎時貞が、妖術を使って幕引きの男性と志穂美さんをカメラに写らなくしてしまったようですね。どうやら(天草四郎は)写真が嫌いなようだから、カメラマンの貴方は気をつけないと」


と言われたのだ。そして、霊媒師のアドバイス通りにフィルムを護魔炊きに持参し、供養した。



 後日、その件をJAC在籍の友人に話した筆者。すると、話を聞いた千葉さんが、筆者の撮影したステージ写真を見たいと言っていると知らされ、昼の部が終了したタイミングでアルバムとともに楽屋へと伺った。千葉さんは、「素晴らしい。沢山撮影して下さい」と感想を下さった。


 ところが、予期せぬ出来事はこれで終わりではなかったのだ。


■天草四郎の霊に襲われ…!


 それから5年が過ぎた1986年、同劇場にてJACミュージカル「スタントマン愛の物語」とJACミュージカル・アドベンチャー「青春の出発(たびだち)」の二部から成る舞台の写真を再び撮影できることになった筆者。


 千葉真一さんが中心となり和太鼓を叩くシーンを撮影しようと、客席の通路にスタンバイしていた時のことだ。舞台が転換し、和太鼓が威勢よく音を響かせるシーンに入る寸前、筆者の両耳が突然聞こえなくなった。極限の焦りと恐怖に苛まれたが、勘だけを頼りに一眼レフのシャッターを押すしかなかった。オートフォーカスなど存在しない時代、とにかくピントを合わせる事に集中して必死の思いで撮影した。


 終演後、しばらくして筆者の両耳は何事もなかったかのように聴力を取り戻した。翌日、念のため耳鼻科で診察を受けても、なんら異常は見つからない。そこで霊媒師に確認したところ、次のような答えが。


「今回も志穂美さんが出演していた事で、まだ劇場に宿っていた天草四郎時貞の霊が貴方を邪魔したのでしょう」


 ともあれ、千葉真一さんは、このように悪霊が闊歩する場にあっても、それらを跳ね除けてしまうほどのオーラを放つとてつもない存在であったということだけはご理解いただけるだろう。鬼籍に入られた千葉さんに憧れ、そのアクション俳優魂を継承したいと考える若手はこれからも数多く現れるだろうが、誰もその代わりにはなれない、特別すぎる存在だったのである。

tocana

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