鍋などで大活躍の冬野菜、暖冬の影響で安くなる!? 1月の野菜予報

2024年1月6日(土)10時55分 ウェザーニュース

2024/01/06 10:55 ウェザーニュース

今年は寒気の南下が弱く暖冬と予想されており、新年になってからも平年より高めの気温の日が続いています。天気と深い関係にあるのが野菜です。
1月の野菜の出来や価格の見通しについて、スーパーマーケット「アキダイ」(本社・東京都練馬区)の秋葉弘道社長に教えていただきました。

鍋などに大活躍する野菜がお買い得に!?

鍋や漬物などに欠かせないハクサイや、おでんや煮物などに大活躍のダイコン、キャベツなど、冬だからこそたっぷり食べたい野菜の価格はどうなるのでしょうか。
「暖冬の影響で、全般的に野菜は安くなります。大型野菜を中心に、ダイコン、キャベツ、ハクサイなどは買いやすくなります。暖冬では急な寒波で雪になることもあるので、収穫できないなどの異常事態があれば価格が上がる可能性はありますが、一時的なものでおさまるでしょう。
ハクサイは、11〜12月の暖かさの影響で生育もよく、安定して安いです。主産地である茨城県で、必要な時期に雨も降り、農業被害もほぼなかったからです。ダイコンやキャベツもよく生育し、どんどん出回っている感じです。
シュンギクのような葉物野菜も安いです。コマツナ、ホウレンソウなどですね。
ただ、シュンギクは12月に安定した値段でも毎年の年末需要で2〜3倍に値上がりし、その影響で七草を越えて成人式の需要まではあまり下がりません。1月の半ば以降に下がってくるでしょう。
ゴボウも、全体的にいいです。今の時期のゴボウの主産地は青森県ですが、ものがある程度揃っています。去年はちょっと高めでしたが、今年は平年並みの価格でいくでしょう」(秋葉社長)

高値で推移しそうな野菜とは?

全体にお求めやすい野菜が多いなかでも、価格が気になる野菜もあります。
「相変わらず高いのがタマネギです。大体平年の1.5〜1.8倍の値段で動いているのですがこのまま行くでしょう。
カボチャも値上がりしたままですね。北海道が高温で生育が悪かった影響です。ただ、冬のカボチャの需要が一番高いのは冬至の日で、新年は少し下がってくるでしょう。
そしてカボチャは夏に収穫される野菜なので、これから主流は輸入ものに切り替わっていきます。メキシコ産など今年は出来がよいようなので、価格も下がっていくでしょう。
サトイモも12月に続いて1月も高めで維持となります。高温と雨が少なかった影響で、大きめのものが少なく流通量も大幅に減っています。
長ネギは、猛暑の影響を受けて平年より3割ぐらい高めだったのが、年明けから少し下がってくるでしょう。平年並みにまでは下がりませんが」(秋葉社長)
暖冬が影響するのは、冬の野菜だけではないようです。
「今年は、春物野菜が平年よりも早めに出てくるでしょう。菜の花やウドなど早く始まり、早めに終わることになりそうです」(秋葉社長)
野菜の旬を逃すことなく、より上手に野菜のある暮らしを楽しみましょう。

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