長野県中部で雨氷(うひょう)の一種か 雨が地上で凍る
2025年3月16日(日)14時0分 ウェザーニュース

2025/03/16 15:01 ウェザーニュース
今日3月16日(日)の午前中は甲信地方で雪が降りました。昼になって低気圧が接近して暖気が流れ込み始め、雨に変わったところが多くなっています。
長野県中部では、雨が地上の物体に付着して凍る“雨氷(うひょう)”の一種とみられる現象が見られました。
念のため着氷に注意
甲信では昨夜、今朝は気温の低くなったところに降水が始まったため、雪の降ったところが多くなりました。その後、低気圧の接近とともに暖気が北上してきたため、今日昼頃からは雨に変わったところが多くなっています。
この時期の雨の場合、上空の雪粒が落下してくる過程でとけて雨になり、地上に到達しています。この際、逆転層と呼ばれる大気状態により0℃以下でも凍っていない「過冷却」状態の雨が降った場合、もしくは地上の物体が0℃以下に冷えている場合などに、雨粒が地上の物体に付着したところで凍り、無色透明の着氷となることがあります。これを一般的に「雨氷(うひょう)」と呼びます。
過冷却状態の雨で雨氷が生じると、木の枝などの表面が透明な氷でコーティングされたような見た目になります。今回の現象は少し見た目が違うものの、何らかの影響で雨が地上で凍ったものと考えられます。
長野県などには今日は着氷注意報は出ていませんが、念のためご注意ください。