地球の平均気温 10か月連続で過去最高を更新 欧州機関

2024年4月10日(水)11時0分 ウェザーニュース

2024/04/10 10:49 ウェザーニュース

地球の平均気温は10か月連続して過去最高を更新したとみられます。EU=欧州連合の機関であるコペルニクス気候変動サービスは3月の地球の平均気温が、これまで最も高かった2016年を上回り過去最高になったと発表しました。

過去12か月の平均気温は産業革命以前より1.58℃高い

コペルニクス気候変動サービスの最新の気候速報によると、3月の世界の平均気温は14.14℃で、産業革命前の基準期間である1850年から1900年の平均気温に比べて1.68℃高くなりました。これまで3月として最も高かった2016年を0.10℃上回る過去最高です。
これで10か月連続して過去最高を上回ったことになります。また、過去12か月の平均気温も産業革命以前を1.58℃上回る史上最高を記録しました。
赤い線で示された2023年と黄色い線で示された2024年の推移を見ると、昨年9月以降は温暖化の進行を示す大きな目安である、産業革命以前と比べて1.5℃高い水準を大幅に上回っている状況が続いています。
世界の平均海面水温は2月と大きく変わらず過去最高水準を継続していて、高温傾向の大きな要因となっています。中でも大西洋の水温が記録的に高い状況です。

3月はヨーロッパが特に高温 日本は平年に近い気温

地域別ではヨーロッパの高温が目立ち、ドイツやオランダなどはこれまでで最も暖かい3月になっています。そのほか、北アメリカの東部やロシア東部などで平年を大きく上回る気温となりました。
日本は3月上旬に一時的な寒気の南下があったことなどから、高温傾向は少し緩和して、平年を0.2℃ほど上回る程度に留まっています。
海面水温の高い状況はすぐには解消しない見通しで、高温傾向は当面続くとみられます。

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