人間関係がこじれてしまい、どうしようもなくなったときに読むべき1冊

2024年4月13日(土)6時0分 ダイヤモンドオンライン

人間関係がこじれてしまい、どうしようもなくなったときに読むべき1冊

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「忙しすぎて本を読む時間がない」「1冊読み切るのに時間がかかる」「読んでも読んでも身につかない」——そんな悩みを抱えているビジネスパーソンは少なくありません。本を読めばいいことはわかっているのに、自主的に読めない人もいるでしょう。何の本をどう読み、どう活かしていくか——働くうえで必携のビジネススキルを良書から抜き出したのが『ひと目でわかる! 見るだけ読書』。本書は、コスパやタイパを重視する現代的な読書スタイルを重視する人にとっても、魅力的な読み解き&活用法です。たった「紙1枚」を見るだけで本の最も大事なポイントが圧倒的なわかりやすさで理解でき、用意したワーク1枚を埋めるだけで即スキル化できる1冊。それも1万冊の読書体験と1万人を教えてきた社会人教育の経験から、絶対に読んでほしい24冊+αを紹介。ただ、エッセンスをまとめただけでなく、読後には、紹介した本が有機的につながっていく仕掛けがあなたのビジネススキルを飛躍的に向上させます。

Photo: Adobe Stock

「とりあえずやる」ことで自己欺瞞を乗り越える

『自分の小さな「箱」から脱出する方法』は特定の著者による本ではなく、さまざまな分野の専門家が集まって見出した知見が公開された著作です。この本で学べる内容については、マイクロソフトやグーグルなども研修に取り入れていて、世界で150万部以上、日本でも25万部を超えるベストセラーになっています。

 いきなりですが、この本の最大のキーワードは「自己欺瞞」です。『自分の小さな「箱」から脱出する方法』では「自己欺瞞=小さな箱」というイメージに置き換えながら説明されています。

 ただ、この本ならではの捉え方も数多くあって、一例を挙げれば、自己欺瞞に陥っているとき、人は他者をモノのように扱ってしまうという指摘です。「人をモノ扱いする」という本書の記載を踏まえれば、「相手の感情への配慮がない」「ねぎらいができない」「傷つくようなことを平気で言ってしまう」といったカタチで具体化できます。

 あるいは、なぜ自己欺瞞に陥ってしまうのかというと、最初の段階で「自分で自分の本音や感情を裏切ってしまうから」といったことが書かれています。

 たとえば、「本当は今日も1枚書いたほうがよいんだけどな、でもめんどくさいから書くのやめようかな」と言って、実際に書くことをサボったとしましょう。

 たかが1回、されど1回です。当初は「些細なことだから問題ない」と感じてしまうのですが、すぐにリスタートやリカバリーができないと、しだいに人は再開できない自分を正当化する方向で考え出してしまいます。

「自分は悪くない、悪いのは手法のほうだ」「もっと違うやり方があるに違いない」「こんな方法、使えるわけがない」等々。こういった自己欺瞞モードのことを「箱に入ってしまう」と言っているのです。

 もう1つ重要な本質を共有すると、「箱は伝染する」。

 これは恐ろしい負のスパイラルで、ひとたび自分が箱に閉じこもって自己正当化=他責モードになると、周囲の人たちも自らの心身を守るために「箱」に入ってしまうというのです。

 ということは、もしあなたの周りに他責志向の人間がたくさん現れたら、それはそもそも自分自身が箱に閉じこもっているからなのではないかといった可能性について考える必要がでてきます。

 と同時に、自分が箱から出ることによって、周囲の人たちも箱に入る必要がなくなるといった捉え方も可能になってきます。そこで、本書のタイトルである『自分の小さな「箱」から脱出する方法』が重要になってくるわけです。では、実際にどうやって脱出するのか。

 1つ目は、他者を批判することがないよう、「自らを成長させ続ける」こと。 2つ目は、「基本的に、思ったことはやる」です。 最後の3つ目は「自分の中で批判的な言動が増えてきたら、1枚埋めてみる」です。この本の白眉(はくび)は、箱というイメージを使うことで、自身の人間関係を客観視しやすくしている点にあると、私は考えています。

「人間関係を客観視する→箱を自覚する→相手に心を配れるようになる」という「自分の小さな『箱』から脱出する方法」について、たった「1枚」作成するだけで実践できるわけです。ぜひ本を読みながら実際に役立てていってください。

『ひと目でわかる! 見るだけ読書』は、パッと見るだけの圧倒的なわかりやすさで、名著の本質が分かる1枚シートに加え、著者の用意した1枚ワークを埋めるだけで、読み返しがいらなくなるほど、名著のエッセンスが一読で身につきます。ぜひ、活用してください。

(本原稿は書籍『ひと目でわかる! 見るだけ読書』の一部抜粋、再編集したものです)

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