中古車販売「BUDDICA」横領、被害額は850万円超 数万円の車を0円下取り→従業員が中抜きのケースも

2025年4月23日(水)14時46分 J-CASTニュース

中古車販売の「BUDDICA(バディカ)」(香川県高松市)代表取締役の中野優作氏が、2025年4月12日にXで、10日に報告していた従業員数名による「横領行為」について詳細を報告した。被害額は850万円超だったという。

「調査がひと段落しました」

中野氏の10日の投稿によると、横領行為は4月1日に中野氏に報告があり発覚。被害額は経営に影響のない「限定的」な金額で、「名前の挙がった全社員が不正を認めており、関係各所にもすでに報告と確認を進めております」とした。「最優先で被害の実態解明を行っています」とし、謝罪した。

22日には、「調査がひと段落しました」としてその詳細を報告した。

不正は21年6月から25年2月にかけて行われており、内容はすべて「スクラップ車両の買取価格の一部を中抜きする横領行為」だったという。具体的には、下取り車両について、業者への実際の売却額よりも低い金額で計上、その差額を社員が個人的に抜き取っていたという。本来数万円を付けるべき車両を0円で下取りし、中抜きを行っていたケースもあったという。

関与していたのは7名、うち1人は退職済み。件数は269件、被害総額は855万8010円と中野氏は報告した。

「すでに社内では再発防止策を講じ、実行に移しています」

弁護士の見解では「法的な被害者は全てバディカ」とのことだが、「一部、本来ご提示すべき下取り額が不足していたケースもありました」といい、

「我々としては道義的な責任があったと判断し、過去の取引を全て確認し、該当のお客様には、すでに個別にご連絡を差し上げ、謝罪と弁済の対応を進めています。今後も誠実に、最後まで責任を持って対応させていただきます」

とコメントした。

さらに、「同じことを二度と起こさないために、すでに社内では再発防止策を講じ、実行に移しています」とも報告。「全取引業者との契約を、本部で一括管理」「社員個人への振込・現金手渡しの禁止を、契約上明文化」「社内外からの通報窓口の設置、契約の抜き打ち検査」といった防止策を示した。

Xではこの報告に、「想像よりすごい金額だった やってた人らは徐々に麻痺してったんだろうなー」「正直に発表することはなかなか出来る事ではないですね」「中古車業界のイメージを変えようと頑張ってらしたのに残念」といった声が寄せられている。

J-CASTニュース

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