自転車「青切符」、反則金は「ながらスマホ」1万2000円・2人乗り3000円などに…来年4月から
2025年4月24日(木)12時0分 読売新聞
警察庁
自転車の交通違反に「青切符」を交付する新制度について、警察庁は24日、反則金額を3000円〜1万2000円とする道路交通法施行令の改正案をまとめた。パブリックコメント(意見公募)を経て、来年4月1日から運用を始める方針だ。
自転車への青切符の交付は、昨年5月に成立した改正道交法で決まった。対象は16歳以上で、信号無視や一時不停止など比較的軽微な113種類の交通違反。違反した際に警察官の指導や警告に従わなかったり、危険な走行をしたりした場合に反則金を科す。
改正案では、反則金額を原付きバイクと同じ水準に設定。最高は携帯電話を運転中に使用する「ながらスマホ」の1万2000円で、信号無視や通行区分違反は6000円、傘差し運転や、イヤホンを装着して周囲の音が聞こえない状態での運転は5000円、並走や2人乗りは3000円などとする方向だ。反則金を納付しないと刑事罰の対象となる。
酒酔い運転やあおり運転などの悪質な違反は、従来通り刑事処分対象の「赤切符」で対応する。警察庁の担当者は「反則金制度を実効的に運用し、交通ルールの徹底につなげたい」としている。