アドベンチャーワールドのパンダ全4頭、6月に中国返還へ…国内飼育は上野動物園だけに

2025年4月24日(木)21時1分 読売新聞

母親の良浜(左)に甘える赤ちゃんの楓浜(2021年5月、和歌山県白浜町のアドベンチャーワールドで)

 和歌山県白浜町のテーマパーク「アドベンチャーワールド」は24日、飼育しているジャイアントパンダ4頭全てを6月末頃に中国に返還すると発表した。神戸市の王子動物園で飼育されていた1頭が昨年3月に死んでおり、国内で飼育されるパンダは上野動物園(東京)の2頭のみとなる見通し。

 4頭は、同施設で初めて生まれたパンダ「良浜ラウヒン」(メス24歳)と、良浜が生んだ、いずれもメスの「結浜ユイヒン」(8歳)、「彩浜サイヒン」(6歳)、「楓浜フウヒン」(4歳)。良浜は、この3頭を含めてオス・メス計10頭を生み、「ベテランママ」として親しまれてきた。

 和歌山県白浜町のテーマパーク「アドベンチャーワールド」は24日、飼育しているジャイアントパンダ4頭全てを6月末頃に中国に返還すると発表した。神戸市の王子動物園で飼育されていた1頭が昨年3月に死んでおり、国内で飼育されるパンダは上野動物園(東京)の2頭のみとなる見通し。

 4頭は、アドベンチャーワールドで初めて生まれたパンダ「良浜ラウヒン」(メス24歳)と、良浜が産んだ、いずれもメスの「結浜ユイヒン」(8歳)、「彩浜サイヒン」(6歳)、「楓浜フウヒン」(4歳)。良浜は、この3頭を含めてオス・メス計10頭を産み、「ベテランママ」として親しまれてきた。

 返還は、1994年から日中双方で進めてきたパンダ保護共同プロジェクトの契約期間が今年8月で満了することに伴うもの。国内のパンダは全て繁殖目的で中国から貸し出されており、国内で生まれたパンダの所有権も中国にあるため、同施設が中国側と飼育中の4頭の扱いを協議してきた。

 良浜は高齢期に差しかかり、医療体制が整う中国で穏やかに過ごすことが望ましいと判断された。残る3頭も、同施設にオスがいないため、将来の繁殖を目指して中国でパートナーを探す。4頭はいずれも四川省の「成都ジャイアントパンダ繁殖研究基地」で暮らす予定。

 アドベンチャーワールドの今津孝二園長は「良浜は高齢でもあり、ゆっくりと生活してもらいたい。ほかの3頭は新たなパートナーを見つけて繁殖研究に貢献してくれることを祈っている」と話した。

 また、上野動物園で飼育されている3歳の双子パンダの「暁暁シャオシャオ」(オス)と「蕾蕾レイレイ」(メス)の2頭も、来年2月20日に返還期限を迎える。都の担当者は「上野のシンボルなので、いなくならないように中国と新たなパンダを呼ぶ交渉をしたい」と話している。

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