さだまさしさん、中学時代を過ごした葛飾区の小学校へ校歌贈る…「みなさんの前には希望の道が続いています」
2025年4月27日(日)14時48分 読売新聞
さださんが作詞作曲した校歌を歌う児童たち(26日、葛飾区で)
開校式にビデオメッセージでエール
東京都葛飾区立の木根川小と渋江小が統合して、4月に開校した東四つ木小学校の開校式が26日、行われた。中学時代を同区で過ごしたシンガー・ソングライターのさだまさしさん(73)が作詞作曲した校歌がお披露目された。
〽心は強くたくましく つらい時こそささえあう/どんな時でもあきらめず 大河に浮かぶ鳥のように 未来の夢へと舞い上がれ/時代はしずかに変わりゆく 人の心も変わりゆく けれど約束しよう ずっとともだちでいようね
さださんは、中学時代にバイオリンを習うため上京し、同区東四つ木で過ごした。下宿先の息子で、今でもコンサートに招待されるなど交流が続く前田謙二さん(79)を通じて、新しい校歌の制作をお願いしたところ、二つ返事で了承してくれたという。
この日、さださんはビデオメッセージを寄せた。「卒業してから歌うときに、またきっと違う気持ちになると思います」と語りかけ、「みなさんの前には希望の道が続いていますから、どうぞへこたれることなく、自分をあきらめずに元気で過ごしてください」とエールを送った。
開校式では、1〜6年生の児童297人が体育館で明るい伸びやかな声で新しい校歌を歌った。前田さんは「子どもたちや地域にとって一生モノの良い作品を作ってもらえた。彼のメッセージが、校歌を歌うことで子どもたちの心に入ってくれると思う」と話した。同小6年生(12)は「有名な人が校歌を作ってくれて親近感がわきました。思い出の歌になると思う」と笑顔をみせた。
校章は高橋陽一さんデザイン
また同校の新しい校章は、同区出身で人気漫画「キャプテン翼」の作者高橋陽一さん(64)がデザインしており、校章の入った帽子をかぶった児童たちを描いた高橋さんのイラストも披露された。