万博の「食品ロス」削減へ、賞味期限近い在庫を割安で専用サイトに…1000円の洋菓子「3割引き」も
2025年4月30日(水)9時44分 読売新聞
大阪・関西万博で大屋根リングからの眺めを楽しむ来場者ら(4月19日、大阪市此花区で)=飯島啓太撮影
大阪・関西万博の会場で、弁当などの在庫を抱える店舗と来場者をつなぎ、食品ロスの削減を目指すサービスが運用されている。
「万博タベスケ」と銘打ったサイトに、会場内の店舗が賞味期限や消費期限が迫った商品を割安で出品。来場者はメールアドレスなどを登録して商品を選び、購入できる。
大阪市西区の女性(24)は27日にサイトを利用し、1000円の洋菓子を3割引きの700円で買った。女性は「持ち帰ってすぐに食べるので、賞味期限が短くても気にならない」と話した。
サイトの運営会社によると、サイトには7店舗が登録。17〜23日に計153点が出品され、6割の92点が購入された。
万博では半年間の会期中、約1500トンの食品廃棄物が出ると見込まれる。日本国際博覧会協会は、会場内の店舗にサイトへの登録を促すなどして、2割の約320トンを削減したいとしている。(足立壮)