4月のETC障害、中日本高速が後払い料金の徴収中止…「不公平感解消のため還元する」
2025年5月2日(金)14時38分 読売新聞
通行料金の還元を発表する中日本高速道路の縄田社長(名古屋市中区で)
中日本高速道路管内の一部の料金所で4月にETC(自動料金収受システム)が利用できなくなった障害を受け、同社は2日、利用者に後払いを求めてきた通行料金の徴収をやめると発表した。すでに支払った利用者には、ETCマイレージサービスやクオカードなどで料金分を還元する。
名古屋市の本社で開いた記者会見で、縄田正社長は「混乱を招いたことをおわびし、不公平感の解消のため、利用料金を還元する」と述べた。
障害は4月6〜7日に発生し、最大8都県の17路線計106料金所に拡大。渋滞を解消するため、同社は障害発生の半日後にETC通信を遮断し、障害が生じた料金所のバーを上げて車を通過させる対応を取った。通行料金は事後精算とし、ウェブサイトで手続きをするよう利用客に求めていた。サイトでの申告の受け付けは2日で終了する。