神戸の病院、がんの治療が遅れて患者2人死亡…耳鼻咽喉科と循環器内科で

2025年5月3日(土)7時9分 読売新聞

神戸市

 神戸市民病院機構は2日、市立医療センター西市民病院(長田区)でがん治療が遅れ、患者2人が死亡したと発表した。同病院は適切に治療すれば完治や延命の可能性があったとみており、中村一郎院長は「患者が亡くなるという重大な結果を招いた。深くおわび申し上げる」と謝罪した。

 発表では耳鼻咽喉科の医師は2021年2月、60歳代男性患者の甲状腺腫瘍の検査でがん細胞の有無がわからなかったのに再検査を実施しなかった。患者は3年後の24年9月に末期の甲状腺乳頭がんと診断され、翌月死亡した。21年に手術すれば50%以上の確率で完治したとみられるという。

 また、循環器内科の医師は24年9月、腹部大動脈りゅうの70歳代男性患者が受けたCT検査で、肺がんの可能性が指摘された電子カルテのコメントを見落とした。患者は今年2月に死亡したが、すぐに治療すれば2年半延命できた可能性があったという。

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