観光客あふれる小江戸・川越、オーバーツーリズム対策でお試しホコ天…安心して食べ歩きや写真撮影

2025年5月5日(月)17時4分 読売新聞

歩行者天国になった車道などを歩く観光客ら(3日、埼玉県川越市で)

 埼玉県内屈指の観光地で、蔵造りの建物が並ぶ川越市の「一番街」で3日、歩行者天国の試行が始まった。オーバーツーリズム(観光公害)対策の一環。市などは周辺道路への影響を検証し、安全な観光地と地域生活の両立を目指す。5日まで。

 歩行者天国の区間は、目抜き通り「一番街」の約400メートル。近隣の観光地を回る人力車や巡回バスなども、原則通行できない。祭りなどイベント以外で車両規制が行われるのは2009年11月以来。

 同日午前11時、「車両進入禁止」などと書かれた看板が立てられ、歩行者天国が開始した。区間直前まで進入してきた乗用車などは迂回うかいし、観光客らは車道を歩きながら、スイーツなどを食べて楽しんでいた。

 川崎市の主婦(41)は、「いつも一番街に来ると、車が体の近くをすり抜けてこわかった。歩行者天国は、安心して観光を楽しめる」と満足そうだった。さいたま市浦和区の主婦(33)は「写真撮影もゆっくり楽しめる。今後も歩行者天国にしてほしい」と話した。

 昨年、735万8000人が訪れた川越市。主要観光地である一番街は、「食べ歩き」が観光名物だ。一方で、地域住民らの幹線道路としても交通量が多く、道路端の路側帯にあふれた観光客と車両が接触しそうになるなど危険視されていた。

 歩行者天国は午前11時〜午後5時に行われる。11月1〜3日も実施予定。

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