娘に食事与えず低血糖症で入院、母親の一部無罪判決が確定
2025年5月9日(金)9時4分 読売新聞
大阪地方検察庁
8歳だった娘に食事を与えず低血糖症で入院させ、共済金を詐取したとして暴力行為等処罰法違反や詐欺罪などに問われ、大阪地裁で一部無罪の判決を受けた母親(35)について、大阪地検は控訴を断念した。
期限の7日までに母親側も控訴しなかった。同法違反と詐欺罪を無罪、入院時に食事を取らないよう強要しようとした強要未遂罪で懲役6月、執行猶予2年とした判決が8日、確定した。
4月21日の地裁判決は、食事状況に関する娘の説明が変遷しているとし、「娘がうその説明をする事情はないが、信用性に疑問が残る」と判断した。
地検の田中知子次席検事は8日、「控訴しても裁判所の判断を覆すのは困難と判断した」とコメントした。