《小学生女児を襲った残忍手口》「ちょっと脱ごうね」「女の子の力が必要なんだよ」家にも学校にも居場所のない“ヤクザの子”を襲った残酷すぎる「二度のレイプ」

2025年5月18日(日)18時0分 文春オンライン

〈 「うちの母、すげえ尻軽なんです」毎朝、部屋には母と性行為した“全裸男性”が…小学生時代から「借金取り」と「性犯罪」に追われた“ヤクザの子”の壮絶半生 〉から続く


 国家から「反社会的組織」と定義されている暴力団。その構成員や準構成員の家族、とりわけ子どもはどのような人生を過ごし、大人になっていくのか。『 ヤクザの子 』(石井 光太著、新潮社)から一部抜粋してお届けする。なお、登場する証言者やその関係者は、身に危険が及ぶことを考慮して全て仮名にしている。(全3回の2回目/ 前回を読む / 続きを読む )


◆◆◆



まだ小学生だった“ヤクザの子”を二度の性犯罪が襲った ©Paylessimages/イメージマート


 家では借金取りと夫婦喧嘩に翻弄され、学校ではいじめに遭う。そんな彼女が、朝から晩まで街を行くあてもなく徘徊するようになったのは必然だった。だが、小学生の女の子が無防備で野外にいれば、悪い大人に目を付けられることもある。そのせいで、彼女は10歳までに二度にわたって性犯罪に巻き込まれた。最初は、道を歩いていた時、見ず知らずの男が近寄って来て、親しげに言った。


「僕は、この近くの学校で先生をしているんだ。今、あるお家を捜している。この辺に詳しくないから一緒に来て道を教えてくれないかな」


 晴子は先生と聞いて信用し、後をついて行ったところ、ひっそりとしたアパートの階段の陰に連れて行かれた。男は晴子の肩をつかみ、「ちょっと脱ごうね」と言って無理やり下着を脱がした。男は恐怖で動けなくなっている晴子の股間に顔をうずめた。


 途中、人が近づいて来る音がしたので、男は慌てて晴子の手を引いて、アパートの裏側へと連れて行った。怯え切っている晴子の頭には助けを求めるという考えが浮かばなかった。男はそれをいいことに、アパートの裏で好きなだけ彼女の体を弄んだそうだ。


ナイフを突き出され「口でやれ」と命じられた


 二度目は、従妹と一緒にいた時のことだ。ある日の夕方、マンションのエレベーターの前で遊んでいたところ、男が声をかけてきた。彼は晴子と従妹に言った。


「俺、ちょっと前に彼女と別れたんだ。その子に手紙を書きたいから一緒に内容を考えてくれないかな。女の子の力が必要なんだよ」


 意味がわからずにきょとんとしていると、男は晴子たちの手を引いて近くの物陰へ連れて行った。そしていきなり懐からナイフを出し、「声を出すな」と言った。晴子も従妹も恐怖で凍りついた。男はナイフを持ったまま、片手でズボンを下ろし、晴子に「口でやれ」と命じた。晴子は抵抗することもできずに強要された上、性器に指を入れられて激しくかき回された。その痛みは何日もつづいたという。


 二度にわたるレイプ経験は、小学生だった晴子の心に大きな傷跡を残した。彼女は自分の体が汚れたと考え、どこかで同級生と一線を引くようになった。自分みたいな汚い人間は、普通の人生を送ることなんてできないし、それを願ってもいけないんだ、と。


 そんな鬱々とした日々の中で、小学6年生だった晴子の心を支えたのが、地元にいた21歳の男の存在だった。当時、母親の友理はクレープ屋でアルバイトをしていたのだが、男は店のオーナーの息子でよく遊びに来ていたのだ。不良風の外見で、改造車でのドリフト走行を趣味にしていた。晴子は店で何度か顔を合わせているうちに好きになった。


小6で初めて「自分の意思でセックスをした」


 晴子の言葉である。


「その男の人は唯一私に良くしてくれたんです。当時はすごく大人に見えてカッコ良くて、世の中の人はみんな私の敵だけど、この人だけは味方なんだって思っていた。私にとってすべてだったの。


 それで恋焦がれているうちに、彼に抱かれたいって思いはじめて、部屋に行って自分からベッドで触り合いをした。小6の時だから、我ながらすげえませていたよね。自分の意志でセックスをしたのは、その時が初めてでした」


 母親の男性遍歴やレイプ経験によって、性的に早熟になっていたのかもしれない。彼に抱かれている間は幸せを感じられた。


 晴子はこの男性の影響を受け、だんだんと不良の世界に憧れを抱くようになっていくのである。

〈 「ママやばいよ、死んじゃうかも!」父が母を“覚醒剤漬け”にして1日中、性行為に耽った末に…“ヤクザの子”が振り返る絶望の半生 〉へ続く


(石井 光太/Webオリジナル(外部転載))

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