【精神科医が教える】誰かから嫌われたとき、不幸体質の人は「ただただ落ち込む」。では、メンタルが強い人はどうする?
2025年5月18日(日)7時5分 ダイヤモンドオンライン
【精神科医が教える】誰かから嫌われたとき、不幸体質の人は「ただただ落ち込む」。では、メンタルが強い人はどうする?
誰しも悩みや不安は尽きないもの。寝る前にイヤなことを思い出して、眠れなくなるなんてことも……。そんなときの助けになるのが、『精神科医Tomyが教える 50代を上手に生きる言葉』(ダイヤモンド社)など、33万部突破シリーズの原点となった『精神科医Tomyが教える 1秒で不安が吹き飛ぶ言葉』(ダイヤモンド社)だ。ゲイのカミングアウト、パートナーとの死別、うつ病の発症……苦しんだ末にたどり着いた、自分らしさに裏づけられた説得力ある言葉。心が落ち込んだとき、そっと優しい言葉を授けてくれる“言葉の精神安定剤”で、気分はスッキリ、今日一日がラクになる!
Photo: Adobe Stock
嫌われることは実は悪いことではありません
今日は「嫌われるのは悪いことではない」というテーマでお話しします。
とはいえ、やっぱり嫌われるのって……嫌なものですよね。ショックですし、落ち込みます。誰かに嫌われていることがわかったとき、やはり心がザワザワします。
嫌われることで得られるものもあります
そんなふうに嫌われることに恐れを感じる方は多いと思いますが、私はこうも思います。
「嫌われているとわかったときって、意外と良いことのほうが多い」と。なぜなら、嫌われるというのは「自分らしく生きられている証拠」でもあるからです。
たとえば、自分の好みを表現したり、自分のやりたいことや価値観を素直に出したとき、共感してくれる人もいれば、「なんだこいつ」と思う人も当然出てきます。つまり、嫌われるというのは、自分の方向性をしっかり示せているということでもあるのです。
合わない人とは無理に関わらなくてOK
だからこそ、嫌われたからといって落ち込む必要はまったくありません。その人は「あなたとは合いませんよ」と教えてくれただけなんです。だったら、無理に関わる必要はありません。
それに「あなたの方針そのもの」が間違っているとは限らないのです。むしろ、ちゃんと自分を出せている証拠なのかもしれません。
嫌われるのは「影響力が増しているサイン」
もうひとつ、大切なポイントがあります。それは、嫌われるときというのは、自分の影響力が増しているときでもあるということです。
たとえば、私がSNSなどで何かを発信したとき。普段から見てくださっている常連さんは、あたたかいコメントを寄せてくださいます。とても嬉しいです。
でも、時には「なに言ってんの?」とか「気持ち悪い」みたいなコメントが寄せられることもあります。最初はちょっと凹みますけど、最近は少しひねくれてきて、「お、これは良いサインかも」と思うようになりました。
批判が出るときは広く届いている証拠
なぜかというと、そういう批判的なコメントが寄せられるときって、その投稿が「大きく伸びている」ことが多いからです。
つまり、自分の発信が普段見ないような人たちにも届いている。情報がリーチしている範囲が広がっているからこそ、当然「合わない人」からの反応も増えるのです。
常連さんはわざわざ批判なんてしないので、こういう反応があるということは、自分の影響力が広がっている証拠でもあるんですね。
嫌われる=すべて悪いことではありません
もちろん、コメントの中には「これはちょっと言い過ぎでは……」というような、悪意を感じるものもあります。そういったものに対しては、自分が納得したときにだけ、必要な修正をすればいいのです。
嫌われた=すべてがダメ、ということでは決してありません。
嫌われていると感じたらチャンスかもしれません
むしろ私は、「嫌われているな」と感じたときは、「あ、今は良い方向に進んでいるかも」と考えるようにしています。
「ピンチはチャンス」といった言葉にも通じますが、嫌われていることの裏には、大きな変化やチャンスが隠れていることが多いのです。
落ち込む前に全体を見てみよう
だからこそ、嫌われたと感じたときは、ただ落ち込むだけではもったいないです。その背景に何があるのか、自分が納得できる形で振り返って、必要なら対策をとればOK。
「嫌われる=自分らしくいられている証」「嫌われる=影響力が広がっているサイン」
そう思えたら、少し気持ちも楽になるのではないでしょうか。
※本稿は『精神科医Tomyが教える 1秒で不安が吹き飛ぶ言葉』(ダイヤモンド社)の著者による特別原稿です。