「大人になって友だちができにくい」と感じている人、その原因は恐らくあなたの…精神科医・和田秀樹流<孤独と上手に付き合う方法>
2025年5月12日(月)6時30分 婦人公論.jp
(写真提供:Photo AC)
「『日々、ためす、楽しむ』。これこそが、若々しさの秘訣です」そう語るのは、著者累計1000万部を超えるベストセラー作家であり、長年高齢者医療の現場に携わる精神科医・和田秀樹先生。そんな和田先生の著書『60歳からはわたしらしく若返る: 一生、元気に美しく年を重ねられる365のヒント』から一部引用・再編集し、「脳・心・体に自信を持ち続けるために取り入れたいこと」を、当連載にてご提案します。今回のテーマは「孤独と上手に付き合ってみる」です。
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孤独と上手に付き合ってみる
「大人になると友だちができにくくなる」というのは嘘。趣味のサークルや同じ悩みを持つ仲間同士が友だちになるケースは珍しくありません。
一方、「友だちができない」と感じている人は、そう思い込んでいるから友だちができないだけ。メンタルブロックが働いていることが多いようです。
また、仕事と家にしか居場所がなく、出会いが少なすぎるというケースもとても多い。
もちろん、気の合わない人と無理に付き合う必要はありませんが、気の合う人を見つけて、遠慮のいらないコミュニケーションをとることは、メンタルヘルスにいいことです。
依存先は多ければ多いほどいい
人間は、あらゆる面で依存しないと生きていけない生きものです。一緒に働く人、いざというときに助けてくれる人や物、話し相手、ランチを一緒に食べる人、趣味を一緒に楽しむ人も、趣味自体も、そしてもちろん友だちも。
こうした依存先は多ければ多いほどいい。どれかひとつがなくなっても、他の依存先があれば救われる。だから孤独でも平気だと思えるのです。
孤独と上手に付き合うためにも、依存できる友だちはいたほうがいい。依存できる楽しみも多いほうがいいのです。
※本稿は、『60歳からはわたしらしく若返る:一生、元気に美しく年を重ねられる365のヒント』(日本文芸社)の一部を再編集したものです。
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