失言の2パターン「感情型」と「迷子型」…口を滑らせ話も迷走の江藤前農相は「混合パターン」

2025年5月22日(木)8時0分 読売新聞

石破首相に辞表を提出後、記者団の質問に答える江藤農相(21日午前8時18分、首相官邸で)

 政治家が不適切な発言で批判を浴びることは、これまでも度々あった。

 近年では、2022年11月に葉梨康弘・法相(肩書はいずれも当時)が自民党議員の政治資金パーティーで「法相は朝、死刑のハンコを押し、昼のニュースのトップになるのは、そういう時だけという地味な役職だ」と発言。24年1月には麻生太郎・自民党副総裁が女性閣僚を巡って「そんなに美しい方とは言わない」と述べた。

 スピーチコンサルタントの矢野香・長崎大准教授(心理学)は、失言には、調子に乗って口が滑る「感情型」と、話が迷走して言わなくてよいことを言う「迷子型」の2パターンがあると説明する。政治家に多いのは「感情型」。話し慣れていて聴衆の表情などを見る余裕があるため、盛り上げようとつい口を滑らせることがあるという。江藤氏の発言は「両方が合わさったパターンだ」とする。矢野准教授は、政治家も含めてスピーチの際の注意点として、「相手がどう受け止めるのかを考えること」を挙げ、「事前に原稿を人に読んでもらうなどして十分に準備する必要がある」と指摘した。

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