八潮陥没事故、復旧に300億円規模…知事「市町村の水道料金にかけるということでよいのか」
2025年5月24日(土)7時52分 読売新聞
会合であいさつをする埼玉県の大野知事(23日、埼玉県深谷市で)
埼玉県八潮市の県道陥没事故を受け、大野知事は23日、現場に流れ込む下水を
全40市のうち36市が出席した会議で大野知事は、「バイパス工事は、おおよそ300億円の経費が見込まれる」と述べ、復旧に膨大な費用がかかることを説明した。また財源については、「市町村の水道料金にかけるということでよいのか、国民の議論が望まれる」と指摘した。
その後の意見交換で、八潮市の大山忍市長は、事故発生後の約1週間で約1300件の相談電話が寄せられ、業務に支障が出たことを報告した。その上で「大規模事故の発生時、県による相談窓口の設置や情報の周知をいち早くお願いしたい」と求めた。
事故は1月28日に発生し、バイパス管の設置などを経て下水道管内に取り残された男性運転手(74)の遺体を搬出したのは今月2日だった。県は来年3月までに陥没した現場を埋め戻し、通行可能な状況にしたい考えだ。