「8億円当選」と来訪した90代女性、国内限りの郵便為替を「ドイツに送りたい」…郵便局職員「変だと感じた」

2025年5月27日(火)11時24分 読売新聞

特殊詐欺防止で感謝状を受け取り、亀山署長(左)と記念撮影する北上郵便局職員の稲葉さん(中央)、川畑局長(26日、岩手県北上市で)

 特殊詐欺の被害を未然に防いだとして、岩手県警北上署は26日、日本郵便北上郵便局(川畑智彦局長)に感謝状を贈った。

 同署によると7日午後、岩手県北上市内の90歳代女性が北上郵便局を訪れ、窓口の職員稲葉利貴さんに「8億円が当選したと書かれた手紙が届いた。手数料3000円分の郵便為替をドイツに送らなければならない」と話した。特殊詐欺被害を疑った稲葉さんはすぐに上司に相談し、署に連絡が入ったという。北上郵便局では昨年も似たような事案が起き、被害を食い止めたという。

 感謝状を手渡した亀山久雄署長は「だまされているのを見抜いて被害を防いだことに、感謝しかない。引き続き協力をお願いしたい」と述べた。稲葉さんは「大き過ぎる当選金額や、郵便為替は国内でしか使えないことから変だと感じた」と振り返った。

 県警によると、県内では4月末までに特殊詐欺被害が41件あり、被害総額は約2億2000万円。昨年同期と比べて30件以上増えているという。

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