偽の出会い系サイト「利用料」だまし取った疑い、詐欺グループ幹部の男逮捕…被害額は1万人から計53億円か

2025年5月27日(火)12時56分 読売新聞

警視庁

 出会い系サイトに登録した女性から利用料名目で現金を詐取したとして、警視庁は27日、詐欺グループ幹部で東京都江東区の職業不詳の男(41)を組織犯罪処罰法違反(組織的詐欺)容疑で逮捕したと発表した。実態のない出会い系サイトや女性向け副業サイトを運営し、2023年1月以降、全国の約1万人から計約53億円をだまし取ったとみている。

 発表によると、男は仲間と共謀し、21年2月〜22年7月、運営する出会い系サイトに会員登録した千葉県の40歳代女性ら2人に「男性と連絡を取り合うにはチャット利用料が必要」などとうそを言い、計約1100万円を詐取した疑い。逮捕は26日。

 グループは、出会い系サイトの「ヒマ」「マッチ」のほか、「男性の相談に乗れば収入が得られる」とうたった女性向け副業サイトなどを運営していた。サイトに登録した女性らにチャット利用料などを求めていたが、実際のチャット相手はグループが手配した「サクラ」だったという。

 グループにはサクラが所属する「運営」、クレーム処理を担当する「法務」、詐取金を分配する「経理」の3部門があり、警視庁は男が全部門の統括責任者だったとみている。

 このグループを巡っては、警察当局が昨年6月、東京、宮城、埼玉など5都県の拠点を摘発。これまでに計約90人を詐欺容疑などで逮捕している。末端メンバーは互いの本名などを知らず、警視庁は「匿名・流動型犯罪グループ(トクリュウ)」とみて実態解明を進める。

ヨミドクター 中学受験サポート 読売新聞購読ボタン 読売新聞

「出会い系サイト」をもっと詳しく

「出会い系サイト」のニュース

トピックス

x
BIGLOBE
トップへ