鳥取・米子の温浴施設で2人がレジオネラ症、基準値の620倍の菌検出…体調不良の相談47件
2025年5月28日(水)20時53分 読売新聞
【地図】鳥取県米子市
鳥取県米子市の温浴施設「淀江ゆめ温泉」で今月、最大で基準値の620倍となるレジオネラ菌が検出された問題で、4月以降に施設を利用した客のうち、少なくとも2人がレジオネラ症を発症していたことがわかった。指定管理者のサービス会社「白鳳」が28日に市役所で記者会見し、明らかにした。
市によると、客の1人が4月下旬に発症し、県が今月8、9日に水質検査を実施。女性用の泡風呂など五つの浴槽で、基準値の620〜68倍の菌が確認された。
会見では、最初の発症者に加え、今月13日にも別の客1人の発症が確認された、と県から報告を受けていたことを明かした。いずれも検査の結果、入浴との因果関係は特定できなかったという。
今年2月にも別の客1人のレジオネラ症が確認されていたが、県は当時、「管理衛生上の問題はない」と判断し、水質検査を行わなかったという。
市が公表した今月16〜27日夕に、体調不良を訴える客からの相談は延べ47件に上った。白鳳の安福久美子社長は「皆様に不安な思いをさせてしまい、大変申し訳ない」と陳謝した。