台風4号は大きな予報円 予報円は何を表している?

2022年7月2日(土)12時0分 ウェザーニュース

2022/07/02 11:58 ウェザーニュース

台風4号が沖縄に近づいています。来週にかけての予報円は非常に大きく、本州の広範囲が入るほどです。予報円の意味について正しく理解し、活用するようにしてください。

6日(水)以降は予報円が大きく

台風4号は来週の5日(火)以降、東寄りに進路を変える予想となっています。
そのタイミングで予報円は非常に大きくなり、7日(木)9時の予報円は直径1000km以上で、東北南部から関東、中国・四国の東部までが入るほどの広さです。気象庁が発表する信頼度は5段階のうち、低い方から2番目となっています。

予報円は「強さ」や「大きさ」とは関係ない

予報円の見方

台風の予報円が大きくなるからといって、台風そのものが大きくなったり、強まったりする訳ではありません。
台風の進路図に示される「予報円」の大きさは、台風の強さや大きさを示しているのではなく、進路の不確実さを表しています。
予報円は、台風の中心が70%の確率で入ると予想される範囲を示していますので、この円が小さいと予報の信頼度が高い、この円が大きいと予報の信頼度が低いと読み取ることが出来ます。

進路によって影響に大きな変化

世界の気象機関の予測

台風4号は現時点であまり発達はしないものの、進路の不確実性が高いことが進路図からは読み取れます。
世界各国の気象機関が計算したシミュレーション結果を比較すると、東に進むタイミングが早ければ九州に近づいて上陸の可能性があり、勢力を弱めながら太平洋側を進むコースを進むことになります。逆にタイミングが遅い場合は対馬海峡から日本海に進むパターンも考えられる状況です。
進路の違いで影響が大きく変わってきますので、台風情報を正確に理解して、適切な防災行動・避難行動をとれるようにしましょう。

参考資料など

【参考・参照元】
気象庁「台風の大きさと強さ」http://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/typhoon/1-3.html
JAXA「台風・ハリケーン強さ比較」http://www.eorc.jaxa.jp/TRMM/data/trmmxge/images/TyphoonLevel.pdf

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