九州南部で猛烈な雨 大雨特別警報発表中 大雨災害に最大級の警戒

2021年7月10日(土)6時55分 ウェザーニュース

2021/07/10 06:44 ウェザーニュース

今日10日(土)も梅雨前線はほとんど停滞したままで、活動は非常に活発になっています。
梅雨前線に沿って西から流れ込む非常に湿った空気の影響を強く受けている九州で雨雲が発達し、線状降水帯が発生。鹿児島、宮崎、熊本の各地方気象台から相次いで「大雨特別警報」が発表されています。大雨による災害の発生に最大級の警戒が必要です。

九州は土砂災害や河川氾濫に警戒

九州には東シナ海から伸びる活発な雨雲の帯(線状降水帯)がかかっていて、6時までの1時間に鹿児島県田野で76mm、宮崎県紫尾山で67mmの雨量を観測。多いところでは3時間で250mm以上の雨が降ったとみられます。
これから今日の午後にかけて断続的に雨雲が通過し、局地的には1時間に60〜80mmの非常に激しい雨が降り、さらに線状降水帯が継続した場合はそれ以上の猛烈な雨になるおそれがあります。大規模な冠水や土砂災害、河川の増水や氾濫に大雨災害に最大級の警戒が必要です。

中国地方は雨雲の急発達に注意

度重なる激しい雨で総雨量が増えている中国地方は広い範囲で雨の強まる可能性は低くなっています。上空には湿った空気が残り大気の状態が不安定なため、内陸部や山沿いを中心に雨雲が発達しやすく、局地的には雷雨となる見込みです。
土砂災害の危険度が高い地域では、短時間の雨でも災害につながる危険性がありますので、引き続き急な斜面には近づかないようにしてください。

明日11日(日)は西日本、東日本で雷雨のおそれ

予想天気図 11日(日)9時

明日11日(日)になると梅雨前線の活動は弱まってきます。引き続き日本列島の上空には湿った空気が流れ込み、さらに上空の気圧の谷が進んでくるため、大気の状態が不安定です。
局地的に雨雲が発達し、1時間に50mm前後の激しい雨の降るおそれがあります。活発な雨雲の周辺では激しい雨に加えて、落雷や突風のにも注意が必要です。

参考資料など

写真:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿)

ウェザーニュース

「大雨」をもっと詳しく

「大雨」のニュース

「大雨」のニュース

トピックス

x
BIGLOBE
トップへ