台風6号 今夜は先島で風雨強まる 沖縄本島に再び近づくおそれも

2023年8月2日(水)16時15分 ウェザーニュース

2023/08/02 17:39 ウェザーニュース

大型で非常に強い台風6号(カーヌン)は、8月2日(水)16時には沖縄県久米島の西h約80kmにあり、西北西に時速15kmで進んでいるとみられます。
沖縄本島はすでに丸一日以上、暴風域に入ったままで、抜けるのは今夜になる見込みです。この後は、荒天の中心が先島諸島に移っていきます。
▼台風6号 8月2日(水)16時推定
 中心位置   久米島の西約80km
 大きさ階級  大型
 強さ階級   非常に強い
 移動     西北西 15 km/h
 中心気圧   935 hPa
 最大風速   45 m/s (中心付近)
 最大瞬間風速 65 m/s

宮古島で最大瞬間風速34.2m/s

台風の周囲を取り巻く活発な雨雲がかかる沖縄本島や宮古島などで雨が強く降っています。16時00分までの1時間には渡名喜村で18.0mm、那覇市で7.0mm、宮古島で11.0mmの雨を観測しました。
また、先島諸島は午後になって風が強まり、宮古島では14時14分に最大瞬間風速34.2m/sを観測しています。
今夜にかけて台風はさらに西進し、先島諸島では雨や風がより強まる見込みです。今夜から明日3日(木)の朝にかけて荒天のピークとなりますので、厳重に警戒してください。沖縄本島は今夜になると暴風域から抜け、風雨は次第に落ち着く見通しです。

週末に再び沖縄本島接近も

台風は明日3日(木)にかけて西寄りに進む見込みです。非常に強い勢力を保つため、先島諸島を中心に荒天が予想されます。
4日(金)頃からは動きが遅くなり、5日(土)以降は反転して東寄りに進み、沖縄本島に再び近づく見通しです。その後は九州に接近する可能性があるものの、5日(土)以降の予報円は4日(金)までに比べると大きく、予報の不確実性は高くなっています。
太平洋高気圧と、中国大陸の高気圧に行く手を阻まれるような形になるためで、沖縄では週末から来週にかけて長期間にわたって台風の影響を受ける可能性があります。特に海はしけた状態が続く見通しで、船の運行には非常に大きな影響が出る見通しです。

日本列島に近づく傾向に変化

参考 世界各国の気象機関が計算した進路のシミュレーション結果

この図の細い線1本1本は世界各国の気象機関が計算した進路のシミュレーション結果をあらわします。アンサンブル予報という手法の過程で得られるもの(メンバー)で、想定される進路にはかなりの幅があるということをイメージするために掲載しています。
これらのメンバーを比較すると、沖縄本島地方と宮古島地方の間を西進する傾向は概ね揃っています。その後の進路はこれまでに比べて西や北に向かうものが現象し、西日本方面へ向かうものが増えてきました。それでも依然としてばらつきが大きく、とりうる進路の幅が大きく、進路予想の確実性が低いことを示しています。
予測の誤差が大きい状況ですが、日が経つにつれて誤差は縮小する見込みです。今後の最新情報をご確認ください。

台風の暴風域に入る確率

120時間以内に台風の暴風域に入る確率は以下の通りです。(気象庁)
 愛媛県        8 %
 高知県        8 %
 福岡県        9 %
 佐賀県        9 %
 長崎県        13 %
  北部・南部     13 %
  五島        11 %
 熊本県        19 %
 大分県        11 %
 宮崎県        28 %
 鹿児島県
  薩摩・大隅地方   36 %
  甑島        26 %
  種子島・屋久島地方 53 %
 奄美地方       100 %
 沖縄本島地方
  本島北部・中南部  100 %
  慶良間・粟国諸島  100 %
  久米島       100 %
 大東島地方      19 %
 宮古島地方      100 %
 八重山地方 
  石垣島地方     80 %
  与那国島地方    15 %

台風の名前

台風の名前は、国際機関「台風委員会」の加盟国などが提案した名称があらかじめ140個用意されていて、発生順につけられます。
台風6号の名前「カーヌン(Khanun)」はタイが提案した名称で、タイの果物の名前(パラミツ、ジャックフルーツ)からとられています。

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