【台風第５号に関する情報】平成29年8月5日22時25分 気象庁予報部発表

平成29年 台風第5号に関する情報 第151号
平成29年8月5日22時25分 気象庁予報部発表


九州南部・奄美地方は、強い台風第５号の影響で大荒れとなっています。台風は、６日朝には九州にかなり接近し、その後、上陸するおそれがあります。九州南部・奄美地方を中心に、西日本では暴風や高波、土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に厳重に警戒してください。


［台風の現況と予想］
　強い台風第５号は、５日２１時には、屋久島の西南西約４０キロにあって、ほとんど停滞しています。中心の気圧は９７０ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は３５メートル、最大瞬間風速は５０メートルで、中心から半径９０キロ以内では風速２５メートル以上の暴風となっています。
　台風は、強い勢力を維持したままゆっくり北上し、６日朝には九州にかなり接近し、その後、上陸するおそれがあります。台風は動きが遅いため、台風の影響が長く続く見込みです。

［防災事項］
＜暴風・高波＞
　九州南部・奄美地方では、海上を中心に猛烈な風が吹き、海は猛烈なしけとなっています。６日には、四国地方や九州北部地方でも非常に強い風が吹き、海は大しけとなるでしょう。

　６日にかけて予想される最大風速（最大瞬間風速）は、
　　　九州南部・奄美地方　　　　３５メートル（５０メートル）
　　　九州北部地方　　　　　　　２５メートル（３５メートル）
　　　四国地方　　　　　　　　　２３メートル（３５メートル）

　６日にかけて予想される波の高さは、
　　　九州南部・奄美地方　　　　９メートル
　　　四国地方　　　　　　　　　８メートル
　　　九州北部地方　　　　　　　７メートル
です。

　九州南部・奄美地方を中心に、西日本では暴風やうねりを伴った高波に厳重に警戒してください。西日本では、７日にかけて風が強まり、波が高くなるでしょう。

＜大雨・雷・突風＞
　九州南部・奄美地方では、１時間５０ミリ以上の非常に激しい雨が降り続き、記録的な大雨となっているところがあります。
　九州南部・奄美地方と西日本太平洋側の東から南東斜面を中心に、６日にかけて１時間に５０ミリ以上の非常に激しい雨が降り、大雨となるでしょう。局地的には、１時間に８０ミリ以上の猛烈な雨が降るところがあるでしょう。

　７日０時までの２４時間に予想される雨量は、多いところで、
　　　九州南部　　　　　　　　　　　６００ミリ
　　　九州北部地方、奄美地方　　　　４００ミリ
　　　四国地方　　　　　　　　　　　３００ミリ
　８日０時までの２４時間に予想される雨量は、多いところで、
　　　四国地方、近畿地方、東海地方　４００から６００ミリ
　　　九州北部地方、中国地方　　　　２００から３００ミリ
　です。

　九州南部・奄美地方を中心に、西日本では土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に厳重に警戒してください。
　また、西日本では、落雷や竜巻などの激しい突風にも注意が必要です。発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど、安全確保に努めてください。