【台風第８号に関する情報】令和元年8月5日17時00分 気象庁予報部発表

令和元年 台風第8号に関する情報 第48号
令和元年8月5日17時00分 気象庁予報部発表

強い台風第８号は、６日未明から明け方にかけて、勢力を維持し暴風域を伴って九州南部に上陸する見込みです。九州南部では猛烈な風が吹き、海上は猛烈なしけとなるでしょう。九州北部地方や四国地方では非常に強い風が吹き、大しけとなるでしょう。局地的に猛烈な雨が降り、大雨となる見込みです。暴風や高波、土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に厳重に警戒してください。

［気象状況と予想］
　台風第８号は５日１５時に強い台風に変わり、足摺岬の南南東約２５０キロの海上を１時間におよそ３０キロの速さで西北西へ進んでいます。中心の気圧は９７５ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は３５メートル、最大瞬間風速は５０メートルで、中心から半径７０キロ以内では風速２５メートル以上の暴風となっています。
　今後、台風は四国の南を西北西へ進み、６日未明から明け方にかけて、強い勢力を維持して九州南部に上陸する見込みです。その後、進路を北寄りに変えながら６日昼過ぎにかけて九州を通過し、６日夜には朝鮮半島に達するでしょう。

［防災事項］
［暴風・高波・高潮］
　台風の接近に伴って、九州南部と九州北部地方では急に風が強まるでしょう。５日夜から６日にかけて、非常に強い風が吹き、九州南部では猛烈な風が吹く所もある見込みです。九州南部の海上では猛烈なしけとなり、九州北部地方や四国地方では大しけとなるでしょう。

　６日にかけて予想される最大風速（最大瞬間風速）
　　九州南部　　　３５メートル（５０メートル）
　　九州北部地方　２３メートル（３５メートル）
　　四国地方　　　２３メートル（３５メートル）
　６日にかけて予想される波の高さは
　　九州南部　　　　　　　　　　　９メートル
　　九州北部地方、四国地方　　　　７メートル
です。

　暴風やうねりを伴った高波に厳重に警戒してください。
　また、平常時の潮位が年間でも高い時期となるため、西日本では台風の接近に伴い、５日から６日にかけて潮位の高まるおそれがあります。高潮に注意・警戒してください。

［大雨・雷・突風］
　台風の接近に伴って、西日本には南から暖かく湿った空気が入り大気の状態が非常に不安定となるでしょう。九州南部と九州北部地方、四国地方では、
５日夜から６日には台風本体の発達した雨雲がかかり、雷を伴った非常に
激しい雨が降る見込みです。九州南部では、局地的に猛烈な雨が降り大雨となるでしょう。
　台風通過後も西日本太平洋側を中心に暖かく湿った空気が流れ込むため、雨が降り続き、総雨量が多くなるおそれがあります。

　６日１８時までの２４時間に予想される雨量は、多い所で、
　　九州南部、九州北部地方　　　３００ミリ
　　四国地方　　　　　　　　　　２５０ミリ
　その後、７日１８時までの２４時間に予想される雨量は、多い所で、
　　九州北部地方、四国地方　　　１００から１５０ミリ
　　九州南部　　　　　　　　　　５０から１００ミリ
です。

　土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に厳重に警戒してください。
また、西日本では落雷や竜巻などの激しい突風に注意してください。発達
した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど、安全確保に努めてください。