【令和５年 台風第６号に関する情報】令和5年8月5日05時33分 気象庁発表

令和5年 台風第6号に関する情報 第169号
令和5年8月5日05時33分 気象庁発表

沖縄地方や奄美地方では、６日にかけて暴風や高波、高潮、土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に厳重に警戒してください。なお、沖縄地方では５日午後から６日午前中にかけて、奄美地方では５日午後から６日日中にかけて、線状降水帯が発生して大雨災害の危険度が急激に高まる可能性があります。

［台風の現況と予想］
　台風第６号は、５日４時には久米島の北にあって、１時間におよそ１０キロの速さで東北東へ進んでいます。中心の気圧は９７０ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は３０メートル、最大瞬間風速は４５メートルで、中心の東側２２０キロ以内と西側１６５キロ以内では風速２５メートル以上の暴風となっています。
　台風は、６日にかけて沖縄地方や奄美地方にかなり接近する見込みです。その後、台風は日本の南の海上で勢力を強めて北上し、西日本に接近するおそれがあります。

［防災事項］
＜暴風・高波＞
　沖縄地方では、飛来物によって負傷したり、走行中のトラックが横転するおそれもある猛烈な風が吹いて、猛烈なしけとなっています。奄美地方では非常に強い風が吹いて、大しけとなっています。
　沖縄地方や奄美地方では、６日にかけて猛烈な風が吹き、猛烈にしけるでしょう。九州南部でも６日にかけて非常に強い風が吹き、猛烈にしける見込みです。
　５日に予想される最大風速（最大瞬間風速）は、
　　奄美地方、沖縄地方　　３０メートル（４５メートル）
　　九州南部　　　　　　　２０メートル（３０メートル）
　６日に予想される最大風速（最大瞬間風速）は、
　　奄美地方、沖縄地方　　３０メートル（４５メートル）
　　九州南部　　　　　　　２４メートル（３５メートル）
　７日に予想される最大風速（最大瞬間風速）は、
　　九州南部、奄美地方　　２５から２９メートル（３５から４５メートル）

の見込みです。
　５日に予想される波の高さは、うねりを伴い
　　奄美地方、沖縄地方　　　　　　１１メートル
　　九州南部　　　　　　　　　　　　７メートル
　６日に予想される波の高さは、うねりを伴い
　　奄美地方　　　　　　　　　　　１１メートル
　　九州南部、沖縄地方　　　　　　　９メートル
　７日に予想される波の高さは、うねりを伴い
　　九州南部、奄美地方、沖縄地方　　９メートルを超える
　　四国地方、九州北部地方　　　　　６から８メートル
の見込みです。
　不要不急の外出を控え、屋内では窓から離れるなど暴風に厳重に警戒してください。また、うねりを伴った高波に厳重に警戒してください。

＜大雨・雷・突風＞
　台風本体や周辺の発達した雨雲により、沖縄地方や奄美地方では６日にかけて雷を伴った非常に激しい雨や激しい雨が降り、大雨となる所があるでしょう。
　６日６時までの２４時間に予想される雨量は、多い所で、
　　奄美地方、沖縄地方　　　　　　　　３００ミリ
　　九州南部　　　　　　　　　　　　　２００ミリ
　７日６時までの２４時間に予想される雨量は、多い所で、
　　九州南部　　　　　　　　２００から３００ミリ
　　東海地方、近畿地方、四国地方、奄美地方
　　　　　　　　　　　　　　１００から２００ミリ
　　九州北部地方　　　　　　１００から１５０ミリ
　　沖縄地方　　　　　　　　　５０から１００ミリ
　８日６時までの２４時間に予想される雨量は、多い所で、
　　東海地方、近畿地方、四国地方、九州北部地方、九州南部
　　　　　　　　　　　　　　２００から３００ミリ
　　奄美地方　　　　　　　　１００から２００ミリ
の見込みです。
　線状降水帯が発生した場合は、局地的にさらに雨量が増えるおそれがあります。
　土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に厳重に警戒してください。
また、竜巻などの激しい突風や落雷に注意してください。発達した積乱雲
の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど、安全確保に努めてください。
　また、西日本から東日本の太平洋側では、台風周辺の湿った空気が流れ込むため、台風が近づく前から雨が降り、南東斜面にあたる地域では総雨量が多くなるおそれがあります。

＜高潮＞
　台風の影響と大潮の時期が重なるため、沖縄地方や奄美地方では潮位が高くなる所があるでしょう。沖縄地方では５日は、奄美地方では６日にかけて、
高潮や高潮と重なり合った波浪による浸水に厳重に警戒してください。