【台風第５号に関する情報】平成29年8月7日22時26分 気象庁予報部発表

平成29年 台風第5号に関する情報 第209号
平成29年8月7日22時26分 気象庁予報部発表


台風第５号は、８日は東日本を北東に進む見込みです。８日にかけて西日本や東日本では、土砂災害、河川の増水や氾濫に厳重に警戒し、低い土地の浸水、暴風や高波に警戒してください。


［台風の現況と予想］
　台風第５号は、７日２１時には彦根市付近にあって、１時間におよそ３０キロの速さで北東へ進んでいます。中心の気圧は９８０ヘクトパスカル、最大風速は２５メートル、最大瞬間風速は３５メートルで、中心の南側２８０キロ以内と北側１７０キロ以内では風速１５メートル以上の強い風が吹いています。
　台風第５号は、８日は東日本を北東に進み、９日は東北地方の日本海側に達する見込みです。
　台風は動きが遅いため、台風の影響が長く続くおそれがあります。

［防災事項］
＜大雨・雷・突風＞
　台風周辺の発達した雲域がかかり、西日本から東日本では、断続的に１時間５０ミリ以上の非常に激しい雨が降り、局地的に猛烈な雨が降っています。
　西日本では８日明け方まで、東日本や東北地方では８日午後にかけて、断続的に１時間５０ミリ以上の非常に激しい雨が降り、局地的に猛烈な雨が降って、大雨となるでしょう。また、西日本や東日本では、これまでの大雨で地盤が緩み、増水している河川があります。
　９日０時までの２４時間に予想される雨量は、多いところで、
　　　関東甲信地方　　　　　　　３００ミリ
　　　北陸地方　　　　　　　　　２５０ミリ
　　　近畿地方、東海地方　　　　２００ミリ
　　　東北地方　　　　　　　　　１８０ミリ

１０日０時までの２４時間に予想される雨量は、多いところで、
　　　北陸地方　　　　２００から３００ミリ
　　　東北地方　　　　１００から２００ミリ
です。
　
　西日本や東日本、東北地方では、土砂災害、河川の増水や氾濫に厳重に警戒し、低い土地の浸水に警戒してください。
　
　また、落雷や竜巻などの激しい突風にも注意が必要です。発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど、安全確保に努めてください。

＜暴風・高波＞
　四国地方や近畿地方、中国地方、東日本の海上を中心に非常に強い風が吹き、東海地方や伊豆諸島では大しけとなっています。８日にかけて、西日本や東日本では非常に強い風が吹き、東日本では８日にかけて海は大しけとなるでしょう。
　台風が通り過ぎた地域では、吹き返しの西よりの風が強まるおそれがあります。

　８日にかけて予想される最大風速（最大瞬間風速）は、
　　　近畿地方、北陸地方　　　　　　２３メートル（３５メートル）
　　　中国地方、四国地方、東海地方　２０メートル（３０メートル）
　　　伊豆諸島　　　　　　　　　　　１８メートル（３０メートル）

　８日にかけて予想される波の高さは、
　　　東海地方、伊豆諸島　　　　６メートル
です。

　西日本や東日本では暴風やうねりを伴った高波に警戒してください。

＜高潮＞
　西日本や東日本では、台風の影響で８日にかけて潮位が高くなるところがあるでしょう。海岸や河口付近の低地では、高潮による浸水や冠水に注意・警戒してください。