台風14号 中心気圧910hPaに低下し今年2番目の強さ 進路に注意
2021年9月10日(金)22時55分 ウェザーニュース

2021/09/10 22:03 ウェザーニュース
10日(金)21時現在、猛烈な台風14号(チャンスー)はフィリピンの東で発達のピークを迎えています。中心気圧は910hPaにまで低下し、中心付近の最大風速は60m/s(115ノット)です。
今年最も発達した台風2号はピーク時に、中心気圧895hPa、最大風速が60m/s(120ノット)だったため、それに次いで今年2番目の強さとなっています。
沖縄では11日(土)から影響が出始め、12日(日)をピークに大雨や暴風、高波となるおそれがあります。
また、来週は西日本などに近づく可能性があるため、今後の進路に注意してください。
▼台風14号 9月10日(金)15時
存在地域 フィリピンの東
大きさ階級 //
強さ階級 猛烈な
移動 北北西 15 km/h
中心気圧 910 hPa
最大風速 60 m/s (中心付近)
最大瞬間風速 85 m/s
沖縄 先島諸島に12日(日)最接近

12日(日)正午の降水の予想
台風は週明けにかけて北上し、12日(日)夜に沖縄の先島諸島に最接近する見込みです。
気象庁の予報では、12日(日)21時には石垣島の西約170kmにあって、中心気圧は930hPa、中心付近の最大風速は50m/s、最大瞬間風速は70m/sと予想されています。非常に強い勢力を保って接近する見込みで、大雨や暴風に厳重な警戒が必要です。
11日(土)のうちに、屋外の物を固定や窓の補強をしたり、買い物やバッテリーの充電を済ませるなど、台風対策を済ませるようにしてください。
台風14号は比較的コンパクトなため、直接の影響を受けるのは先島諸島が中心とみられますが、沖縄本島地方などでも一時的に激しい雨の降るおそれがあります。
来週は西日本などに影響のおそれも

15日(水)の予想天気図
東シナ海に進んだ後は台風を移動させる風が弱いため迷走し、進路の予想が難しくなります。
世界各国の気象シミュレーションモデルを参照すると、台風14号は上海沖からゆっくりと東進し始め、九州など西日本方面に進路を取る可能性があるとみられます。もしその予想通りとなった場合は、来週後半に西日本などに影響が出ることになりますので、今後の進路に注意してください。
▼5日先までに台風14号の暴風域に入る確率
沖縄県八重山地方 48 %
沖縄県宮古島地方 10 %
鹿児島県奄美地方 3 %
長崎県 3 %
沖縄本島地方 2 %
鹿児島県本土 2 %
熊本県 2 %
山口県 1 %
福岡県 1 %
佐賀県 1 %
大分県 1 %
宮崎県 1 %

台風13号 予想進路
台風の名前
台風の名前は、国際機関「台風委員会」の加盟国などが提案した名称があらかじめ140個用意されていて、発生順につけられます。
台風14号の名前「チャンスー(Chanthu)」はカンボジアが提案した名称で、花の名前からとられています。