宮部みゆき最新作は”苦界を生き抜く女の復讐譚” 『猫の刻参り 三島屋変調百物語拾之続』2025年2月19日に刊行決定!!
2025年1月23日(木)13時47分 PR TIMES
1987年の作家デビュー以来、華々しい受賞歴を誇り、時代を切り取る鋭い視線で大ベストセラーを放ち続けている宮部みゆきさんの新作小説『猫の刻参り』を、2月19日に新潮社から刊行いたします。
本書のテーマは、「苦界を生き抜く女の復讐」。子を喪い夫と姑を恨む女、卑劣な悪党から襲撃される村の女、稀代の悪女に全てを奪われる女など、多くの女が登場します。いつの時代も、辛く切なくしかし美しい女の生き様を描いた「三島屋変調百物語」シリーズ、節目の第十弾です。
■ 宮部みゆきさんからの言葉
このたび、三島屋変調百物語シリーズの第十巻『猫の刻参り』を新潮社さんから刊行していただくことになりました。シリーズにとって節目の巻です。ここまで助力くださいました各社の担当編集者さん、関係者の皆さま、三島屋シリーズをご愛読くださる読者の皆さまに、まず心よりお礼申し上げます。この百物語も、ようやく折り返し地点が見えてきました。ありがとうございます。
今回の巻では、作中の「リアル」である三島屋の側に、これまでで最大の事件が降りかかります。そこで、黒白の間で語られる三つのお話の方には、昔からよく知られている怪異に登場してもらうことにしました。化け猫、河童、山姥です。私自身も書いていて楽しかったですし、なじみ深い怪異でも、自分の手で再話しようとすると、いろいろ考えなければならないことが多く、新しい発見がありました。
週刊新潮誌上で連載中は、毎週、こよりさんの挿絵の美しく深みのある絵柄に、大きな推進力をいただきました。本が完成した今は、三島屋にとっても転換点となる第十巻を、多くの皆様にお楽しみいただけますよう祈念するばかりです。どうぞよろしくお願い申し上げます。
■書籍内容紹介
本書には猫神が登場!
「三島屋変調百物語」シリーズの主人公は、江戸は三島屋の次男坊富次郎。変わり百物語の二代目聞き手として、客人の数奇な身の上話(変わり百物語)を聞き捨てて、一枚絵に描いています。
今回の変わり百物語に登場するのは、お馴染みの化生のもの、化け猫、河童、山姥です。飼い主の恨みを晴らす化け猫(「猫の刻参り」)、命懸けで悪党壊滅に挑む河童(「甲羅の伊達」)、懺悔を泣き叫ぶ山姥(「百本包丁」)が、人間のために命を削る姿は、感涙必至です。
一方、富次郎の兄で容姿端麗・頭脳明晰な伊一郎の縁談を巡って、三島屋は大騒動に巻き込まれてしまいます。昼ドラを彷彿とさせる激しい展開は驚天動地です!
■ 著者紹介
[画像: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/47877/1863/47877-1863-20ba51e62ae64ed54b45d3ea0b5dc1bf-1151x1488.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]宮部みゆき(みやべ・みゆき)
1960年、東京生れ。'87年「我らが隣人の犯罪」でオール讀物推理小説新人賞を受賞。'89年『魔術はささやく』で日本推理サスペンス大賞を受賞。'92年『龍は眠る』で日本推理作家協会賞、『本所深川ふしぎ草紙』で吉川英治文学新人賞を受賞。'93年『火車』で山本周五郎賞を受賞。'97年『蒲生邸事件』で日本SF大賞を受賞。'99年には『理由』で直木賞を受賞。2001年『模倣犯』で毎日出版文化賞特別賞、'02年には司馬遼太郎賞、芸術選奨文部科学大臣賞(文学部門)を受賞。'07年『名もなき毒』で吉川英治文学賞を受賞。'22年、菊池寛賞を受賞。
■ 書籍データ
【タイトル】猫の刻参り 三島屋変調百物語拾之続
【著者名】宮部みゆき
【発売日】2025年2月19日
【造本】四六変大
【定価】2,530円(税込)
【ISBN】978-4-10-375016-1
【URL】https://www.shinchosha.co.jp/book/375016/