収益拡幅ステージに移行した:メドレーのIFIS目標平均株価をどう捉えるか

2025年3月15日(土)10時9分 財経新聞

 メドレー(4480、東証プライム市場)。ヘルスケア(介護・医療分野)向け、成功報酬型人材紹介業が主軸。オンライン診療システムにも注力。2019年12月上場。

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 主軸事業は着実な伸びを重ね、いま拡大への第2ステージに居所を移そうとしている。

 上場直後の19年12月期の「47億6500万円、営業利益2億4900万円」ではじまり、以降23年12月期まで「59.0%増収、85.1%営業増益」「30.5%増収、76.0%営業増益」「44.7%増収、106.3%営業増益」。

そして第2ステージへの移行は、前24年12月期(42.7%増収:293億200万円、12.6%営業減益:23億2600万円)から歩みが始まっている。

医療・介護・福祉を中心に57業態の求人サイト展開で実績を積んできた、グッピーズ(5127、東証グロース市場/現在上場廃止)を傘下に収めた。また病院・有床診療所向けの予約システムや患者向けアプリ等を開発・提供するオフショアを、連結子会社化している。そして今年に入っても2月20日に「子会社2社、孫会社2社の合併」を発表している。

 こうした限りでは、順調な推移。

 が私もそうだったがメドレーの上場に際し注目されたのは、オンラインシステム提供の拡幅動向。状況はどうなのか。

 メドレーからは【オンラインサービス・オンライン診療意識調査】-<これから使ってみたい生活に身近なオンラインサービスのトップは「オンライン診療」、利用者が感じているメリットは移動や待ち時間の短縮>とする調査レポートが発信されている。語弊があるかもしれないが、メドレーの「願い」を示しているようにも受け取れる。こんな内容だ。

「オンラインサービスの利用経験ではオンラインショッピング(85.8%)/ネットバンキング・証券(60.1%)・・・オンライン診療(18.5%)/オンライン行政サービス(27.0%)・・・だが利用したことはないがこれから使ってみたいサービスでは、オンライン診療がトップとなった」。

 周知のように、オンライン診療についてはこんな指摘がなされている。

「対面に比べて医療機関側の収益が低い」

「(検査・検診による)情報不足のリスクが伴う」

「病(患者)により、実施できないケースが少なくない」

 オンライン診療拡幅事業の動向は、未だ「見守る」としか言えない・・・

 本稿作成中の株価は3000円台出入り。昨年2月の5110円から上下動しながらも今年2月に2758円まで下げた後の、小幅出戻り局面。ただ好業績・利益拡幅ステージへの移行を評価したのかIFIS目標平均株価は、算出者の5人中4人が強気の4890円・・・さて。

財経新聞

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