日産、北九州市のEV電池工場計画を撤回…経営不振で生産計画を見直し

2025年5月9日(金)12時40分 読売新聞

日産自動車

 日産自動車は9日、北九州市若松区に建設予定だった電気自動車(EV)向け電池工場の建設を断念することを明らかにした。日産は今年1月に福岡県や北九州市と立地協定を締結したばかりだった。世界的な販売不振に伴って生産計画を見直しており、異例の早期撤回で経営再建を進める。

 イバン・エスピノーサ社長が9日、福岡県庁を訪れ、服部誠太郎知事と武内和久・北九州市長に計画の撤回を報告した。県によると、エスピノーサ氏は「投資対効果について慎重に検討を重ねた結果、建設を断念せざるを得ないとの判断に至った」と説明したという。

 新工場は、1533億円を投じて2025年度に着工し、28年度に稼働する計画だった。日産によると、撤回は4月下旬に決定した。

 トヨタ自動車も福岡県苅田町でEV向け電池工場の建設を計画しているが、4月に予定していた県との立地協定の締結を延期し、計画を見直している。

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