日産「エルグランド」16年ぶり全面改良…トヨタに奪われた「高級ミニバン市場」で復権狙う
2025年4月22日(火)20時32分 読売新聞
新型エルグランドのイメージ画像(日産自動車提供)
日産自動車は22日、大型ミニバン「エルグランド」の新型車を2026年度に国内で発売すると発表した。16年ぶりの全面改良で、初めてハイブリッド車(HV)モデルを設定し、高級ミニバン市場での復権を狙う。
エルグランドは1997年に初代モデルが誕生。高級ミニバンの草分け的存在として人気を誇った。2010年に投入した現行の3代目は累計約12万台を販売した。ただ、15年にわたり全面改良がなく、この間にトヨタ自動車の競合車種「アルファード」「ヴェルファイア」に市場を奪われた。
26年度までに電気自動車(EV)「リーフ」や軽自動車の新型車など4車種を投入する。中東地域で人気の高級スポーツ用多目的車(SUV)「パトロール」の国内販売も検討している。
日産は、米国や中国での販売が振るわない中、日本市場でのブランド力回復を狙い、新車開発を加速させる。