アメリカ財務長官、米中対立は長く続かないとの見方…トランプ氏「交渉で強硬な態度を取るつもりない」

2025年4月23日(水)12時42分 読売新聞

ベッセント米財務長官(写真中央)=AP

 【ワシントン=田中宏幸】米ブルームバーグ通信などは22日、ベッセント米財務長官が、米中両国で高関税をかけ合う現状は持続可能ではなく、対立は長く続かないとの見方を示したと報じた。両国間の先行きの緊張緩和を示唆したものとみられる。

 報道によると、ベッセント氏はワシントンで開かれた投資家向けの会合で、中国とのデカップリング(切り離し)が米国の目標ではないと強調。関税を巡る中国との交渉はまだ始まっていないものの、合意は可能だとし、両国間の貿易摩擦が緩和していくとの見通しを示した。

 トランプ政権は「相互関税」の上乗せ措置を90日間停止すると発表。ただ中国は対象外とし、相互関税を含む追加関税は計145%となった。中国も報復措置として米国に計125%の追加関税を課しており、ベッセント氏は「両国が実質的な輸入禁止措置をとっている状況だ」と述べた。

 トランプ大統領は22日、ホワイトハウスで記者団に「中国との関係は良好だ。交渉で強硬な態度を取るつもりはない」と語った。一方、ホワイトハウスのキャロライン・レビット大統領報道官は22日、関税措置を巡る各国との交渉について「18か国から提案を受けた」と明らかにした。

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