結核に対する新たな診断法開発へのGHIT Fundからの助成について
2025年4月23日(水)13時17分 PR TIMES
世界保健機関(WHO)による※と、毎年最大200万人が結核で命を落とし、世界における感染症による主な死因のひとつとなっています。結核の検査は喀痰を用いた方法が主流ですが、子どもなど喀痰が出ない患者には適用できないほか、検査可能な結核の種類が限られるなど、現在の結核診断法には多くの課題があり、より精度の高い迅速な結核診断法の開発が求められています。
そこで富士レビオグループは、尿中に排出される結核菌特有の成分であるリポアラビノマンナン(LAM)に着目し、Fluxusの超・高感度検出技術を活用してLAM抗原を検出することで結核菌の有無を判定する検査試薬ならびに迅速診断に用いるポータブル小型デバイス等の開発および実用化に向け、Rapid Research in Diagnostics Development(R2D2)for TB NetworkおよびStanford University and Health Careと協力して取り組みます。
富士レビオHDは、今回の助成を通じてグローバルヘルス分野の課題解決にさらに貢献してまいります。
※2023年11月7日発行 WHO「2023年世界結核報告書」(https://iris.who.int/bitstream/handle/10665/373828/9789240083851-eng.pdf?sequence=1)
以上
<グローバルヘルス技術振興基金(GHIT Fund)について>
公益社団法人グローバルヘルス技術振興基金(GHIT Fund)は、日本政府(外務省、厚生労働省)、製薬企業などの民間企業、ゲイツ財団、ウェルカム、国連開発計画が参画する国際的な官民パートナーシップです。世界の最貧困層の健康を脅かすマラリア、結核、顧みられない熱帯病(NTDs)などの感染症と闘うための新薬開発への投資を行っています。治療薬、ワクチン、診断薬を開発するために、GHIT Fundは日本の製薬企業、大学、研究機関の製品開発への参画と、海外の機関との連携を促進しています。詳しくは、https://www.ghitfund.org/jp をご覧ください。