トランプ氏、米中高官協議前の関税引き下げ予定なし「我々は今は何も失っていない」

2025年5月8日(木)10時43分 読売新聞

トランプ氏=AP

 【ワシントン=下里雅臣】米国のトランプ大統領は7日、米中両政府の高官が関税措置の協議を行うことに関し、中国に対する145%の追加関税を交渉の前に引き下げる予定はないとの考えを示した。中国との貿易で「我々は、今は何も失っていない」と強調した。

 米中両政府は10〜11日に、スイスで閣僚級の協議を行う見通しだ。米国からはベッセント財務長官とグリア通商代表部(USTR)代表が、中国からは何立峰フォーリーフォン副首相の出席が見込まれている。100%を超える高関税をかけ合う米中の直接協議が公式に行われるのは初めてで、妥協点を見いだせるかが焦点となる。

 トランプ氏は7日、ホワイトハウスで記者団に対し、中国を交渉の席に着かせるために関税を下げる考えがあるかどうかについて、「ない」と答えた。「我々は中国との貿易で、年間1兆ドルの損失を被ってきた」とも述べ、中国への高関税を正当化した。

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