コメ店頭価格が再び値上がり、5キロあたり4268円…農水省「備蓄米の流通が十分でなかった可能性ある」

2025年5月19日(月)17時25分 読売新聞

農林水産省

 農林水産省は19日、今月5〜11日に全国のスーパーで販売されたコメ5キロ・グラムあたりの平均価格が前週より54円(1・3%)高い4268円だったと発表した。前週(4月28日〜5月4日)は18週ぶりに19円値下がりしたが、再び上昇に転じた。農水省は「銘柄米は引き続き価格が上昇するなか、相対的に安い備蓄米の流通が十分でなかった可能性がある」と説明している。

 農水省は全国約1000店のスーパーの購入データをもとに平均販売価格を発表している。備蓄米を含むブレンド米などの販売数量の比率は前週より2ポイント減の31%だった一方、「コシヒカリ」や「あきたこまち」といった銘柄米は2ポイント増の69%だった。

 ブレンド米などとして販売される政府備蓄米の大半を入札で落札した全国農業協同組合連合会(JA全農)によると、今月2〜8日は大型連休の影響で輸送や精米が普段より行われなかったため出荷量が減少した。あるスーパーの担当者は「備蓄米は順次仕入れているが、仕入れが安定せず、継続的な値下がりにつながっていない」と話している。

 備蓄米を巡っては、農水省がこれまでに3回の入札を行い、計31万トンを順次放出している。ただ、スーパーなどの店頭には十分出回っていない状況で、前年同期の2倍を超える価格が続いている。政府は5〜7月に毎月10万トン程度を放出する方針で、小売店などに早期に販売する集荷業者に優先枠を設定するなど、流通の円滑化を急いでいる。

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