グーグル、検索サービス「AIモード」提供発表…まずアメリカでチャットGPTなどに対抗

2025年5月21日(水)3時8分 読売新聞

グーグル=AP

 【ニューヨーク=小林泰裕】米IT大手グーグルは20日、AI(人工知能)を用いたインターネット検索サービス「AIモード」の一般提供を米国で開始すると発表した。AIによる検索サービスを強化することで、米オープンAIの「チャットGPT」などに対抗する狙いがある。

 AIモードでは、検索窓に複雑な質問を入力することで、従来よりも深掘りした検索が可能になる。

 例えば「バックパックで持ち運びできる、100ドル以下の折りたたみ式のキャンプチェアを探して」などと入力すると、AIが予算内のおすすめの商品を販売店のウェブサイトや地図、写真などとともに表示する。以前に調べた内容を基に追加で質問することもできる。

 グーグルが昨年5月に開始した「AIオーバービュー」では、検索結果をAIが要約した文章を画面の上部に表示する形式だった。AIモードでは、利用者がより能動的に調べ物をすることができるようになる。

 グーグルは世界の検索サービス市場で9割もの圧倒的なシェア(占有率)を誇るが、チャットGPTなど対話型AIサービスの台頭により、シェアの低下が懸念されている。検索を通じた広告収入は、親会社アルファベットの売上高の半分以上を占める中核事業であり、検索シェアの低下は業績の悪化に直結しかねない。そうした危機感から、グーグルはAI検索機能の強化を加速させている。

 また、グーグルは20日、オンライン会議サービス「グーグルミート」で、英語とスペイン語の同時翻訳機能の提供も開始すると発表した。他の言語についても順次対応するとしている。

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